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コンテンツの改善状況を見える化しウェブサイトの成長を加速させるためのCMSカスタマイズ

※ 過去(2年前)自分のブログに書いた記事を note に移行し、一部編集、加筆しました。

これは、 a-blog cms Advent Calendar 2015 の3日目の記事です。2015年11月20日、21日に開催された「a-blog cms Training Camp 2015 Autumn」にて事例の紹介を行いました。その内容を紹介します。

コンテンツ運用支援について

見込み顧客を引き寄せるために、コンテンツマーケティングを取り入れるサイトが増えました。クライアントのウェブサイト運用を支援している制作会社も少なくないでしょう。15VISION も「企業の継続的なデジタルコミュニケーション全般を支援し、全体統括者をサポートする。」という姿勢で業務に取り組んでいます。

コンテンツ運用の中で重要視しているのが、アクセス解析による改善のPDCAサイクルをぐるぐるまわすことです。具体的にはコンテンツごとに課題となるキーワードを見つけ、記事の編集、加筆を行うことでアクセスアップに繋げるということです。コンテンツを編集するたびにその効果を測定し、結果がよければさらによくなるように、わるければ一旦もどすか別の改善施策を試す、といった形で延々と繰り返します。

毎回の施策内容と結果は、改善を繰り返すことでしか得られないとても貴重なノウハウです。新しくコンテンツを作成する時、既存コンテンツを編集する時に、そのノウハウを十分に活用しなければなりません。

クライアントのウェブサイトを運用する上では、コンテンツをどのような意図で編集し、効果はどうだったかを必ず報告します。それを積み重ねることでノウハウが積み上がり、ウェブサイトの成長が加速すると考えているからです。

運用ノウハウをいかに定着させるかという課題

しかし、運用を続けていくと多くのコンテンツの改善を行うので、一つ一つの施策の結果をすべて覚えていることは困難になります。エクセルでまとめたコンテンツ運用シートを用意することで、過去の施策を振り返ることができるようにしてはいましたが、どうもノウハウが点在し定着できてない印象を持っていました。

コンテンツ改善状況の見える化

そこで、コンテンツの改善状況をウェブページを見ながらにして確認できるようにしようと考えました。CMS に管理者としてログインしている時にのみ、ページごとの改善状況を表示するという仕組みです。従来までは「ウェブページ」と「コンテンツ運用シート」を交互に見ることで理解していた改善状況をウェブページ上に統合したのです。

これが、実際に改善状況を表示した例です。ページを見ながらにして改善状況(=ノウハウ)が見られることで、ノウハウが定着しやすくなります。

われわれウェブ制作者は複数のツールを使いこなし成果物をつくっていくことに慣れていますが、ウェブ制作者以外の方にそれを求めるのは酷で、ツールはできるだけ少ない方が望ましいと考えます。

仕組みはシンプルで、記事編集時にコンテンツ改善に関する情報を登録できるようにし、それを表示しているだけです。

これが記事の編集画面です。コンテンツ改善に関する情報は、1つの施策に対し以下の10項目登録できるようにしてあり、施策は何個でも登録できるようにしてあります。a-blog cmsには、カスタムフィールドをグループ化して複数設置できる仕組みが提供されているので、a-blog cmsでの実装に慣れた方なら簡単に実装できます。

- 判定
- 改善計画立案日
- 実施内容
- 効果測定ポイント
- 実施日
- 効果測定日
- 基準値
- 基準値計測期間
- 結果
- 結果計測期間

判定の種類

判定の種類は以下の4種類用意し、アイコンで色分けしています。あえて「変わらなかった」という中間の判定をなくし、白黒はっきりさせるようにしています。

また、記事ごとに改善に関する情報を持たせてあるので、1つモジュールを用意すれば、それを一覧で見られるページを作成できます。

判定をアイコンの色で分けていることから、よかった施策、よくなかった施策が見分けやすく、また、よくなかった施策に対して改善策が考えられているかチェックすることもできるようになります。

期待する効果

このコンテンツ改善状況を見せる化することにより以下の効果を期待しています。

- 改善状況を見える化することでノウハウが定着し、新規制作コンテンツの品質が上がる
- 常にコンテンツの状態を気にかけることで改善意欲が増し、既存のコンテンツ品質が高まる

上記2つによりWebサイトの成長を加速させることができると考えています。

詳しくは書籍・スライドを参照してください

コンテンツ運用時のノウハウ共有がうまくできていないと感じている方はぜひ参考になさってください。具体的な実装方法は、書籍『実践! コンテンツファーストのWebサイト運用 a-blog cmsではじめるCMSプロトタイピング』で紹介しています。事例紹介時のスライドはこちらです。

実践! コンテンツファーストのWebサイト運用
a-blog cmsではじめるCMSプロトタイピング

美味しい珈琲を飲んで役に立つかもしれない記事を書きます!おなしゃす!!