コーディネーターとして大事にしていること。したいこと。

弊社のマニアックな週1ミーティングの話。最近は事業進捗だけでなく、メンバーのもやもや共有会で半分くらいを占める。もやもやをそのまま流さずに言葉にするのが、弊社では許容されていて、シェアされたもやもやについて意見交換をする。ついに、アジェンダに「■今週のもやもや」という項目を作ってしまった。

青森にUターンしてから学んだ、コーディネーターとして大事なことのひとつに、「違和感をそのままにしない」というのがある。関わる人の数に限らず、小さな違和感をそのままにしないこと。違和感が生じたら、腹を割ってしっかり話をすること。関わる人同士のギャップを埋めることが、いい場(いい事業)につながっていくこと。自分がどれだけできているかと言うと、まだまだ全然できていないけれど、コーディネーターの存在意義ってこの役割を担うことにあるんじゃないかと思っている。

もやもやを言葉にするって簡単なことじゃない。もやもやに蓋をして、見ないように、触れないように、淡々と仕事をすることだってできる。そっちの方がずっと楽かもしれない。だから、「■今週のもやもや」の時間は、違和感をそのままにせず、受け止めて、言葉にする力を身に着けるための修行だと思ってやっている。

前は、自分が我慢して済むならそれでいいと思っていたところもあって、違和感を口にするのは苦手だった。「こんなこと言ったら呆れられるかな」と気にして、言いかけたことを飲み込んだり。でも今は、意識的に口にするようにしている。ミーティングではそれが許容されているから、安心して話ができる。

話したからもやもやが解決するかというと、しないことのほうが多い。むしろさらにもやもやしてしまうこともある。でも「自分が何に対して違和感があるのか?」というのを言葉にすると、自分のありのままの価値観を受け止めることに繋がる。さらにそれを聞いてくれたメンバーから反応が返ってきて、「その人がどんな価値観でいるのか?=なにを大事にしてコーディネートしているのか?」というのもわかる。新しい考え方に出会えたり、逆に自分に足りないものに気づいたりもする。もちろん自分の弱さを突きつけられて落ち込むこともある。でもこの仕事をしている以上、受け止めて、自分をアップデートしていくしかないのだ。

もやもやを口にすることで、「自分の中に新しいモノサシをひとつ作っている」ような感覚がある。週に1回、経験したこととそれについて感じたことを言葉にして、フィードバックをもらい、振り返って自分はどう感じていたのかをさらに深く考え、言葉にする。

自分は何に関心があって、どの分野で、どんな人と、どこまで関わりたいか。主体になりたいのはどこで、支えたいのはどこか。そもそも、いま自分がやっていることは本当に地域のためになっているのか。事業を進めながら、こんなことをずっと考えている。正直しんどい。けっこう頭と体力を使うので、ミーティングのあとはもう予定を入れたくないくらい疲れる。

でも、この繰り返しが、「自分のコーディネーターとしての在り方」に、真正面から向き合っているような感じがする。気づけばコーディネーター職に就いて8年が経つが、もっと力があればいいのにと思いながら日々仕事している。いくつになっても「できるようになった」と思えないのがコーディネーターの奥深さでもある。こんなに続けてても、やりがいはあるけど楽な仕事ではないとも思ってる。なんでやってるのか、自分で不思議なくらいだ。

とはいえ、コーディネーターという仕事は地域に必要だと思ってやってる。この辺はまた、書きたいと思う。とにかく今は、「■今週のもやもや」を受け止めてくれるメンバーをありがたく思ってるし、青森でもっとやれることを増やすために、トレーニングを続けている。

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