マイスター、貧血になるの巻。

前回、レンズ豆を欲するときは疲労傾向にある的な、どやった投稿しましたアスリートフードマイスターすずきです。


結論から言うと、まあまあ重度な貧血になりました。


小さい頃から青っ白い顔をしており貧血気味で(自覚のみ。精密な検査は特に受けず)

だからといってスポーツにも日常生活にも特に支障があるわけではなく問題なく大人になりました。

大人になってからは、健康診断とかで採血すると、だいたい女性のヘモグロビンの正常値 11.3~15.2(g/dl)の下限を這うか下回ってはいるものの、お医者さんからは「鉄分あるものたくさん食べてね~」くらいなアドバイスもらう程度だったのでいつものこととして流していました。

実際、そんなに体辛くなかったからね、数日で忘れます。


そんな自分ですが、ちょっと風向きが変わったのが去年の秋頃だったかな、

いろいろ思うことが重なり、献血しようと献血センターに行った時のこと。事前の簡易的な血液検査でヘモグロビン値が7.?だったため献血は受けられないことになって。

あ、さすがにこの値はやばいな、確かにちょっとふらふらするかも。

となってから、意識的に鉄分の多い野菜や肉を摂取するようにしてきました。

この頃、コロナ禍でどーーーんと落ちたモチベーションがまだ上がってこない頃。たいして走っていないし(月20~50kmとか)鉄はまあこのくらい摂取してれば問題ないよね、くらいの量は摂取できてたかな。


で、少々時は経ち2021。

今年は頑張ろうってことで、1月からがつっと練習量上げてきた。(といっても120km。しかし前月比プラス100。)

そこからだんだん距離と累積標高を上げていき、4月の半ばまでは200km/月 累積6000mまでいける計算でいました。これは2019年に伊豆トレイルジャーニー(68km、D+3500くらい)に参戦する前に積んでた練習と同程度か、少し強めの強度。

5月終わりにOSJ奥久慈50Kという、ミドルレンジの大会では屈指の難易度と言われている大会にエントリーしましたので、一緒に練習してもらったり、STRAVAや集い(宇都宮トレラン愛好家の集い)で仲良くしてもらう人たちのガチ度が半端じゃなく、月に300~400とか一回の山行えげつない量とか、そんなログや話ばかり聞いていたので、完全に頭の中バグってて、

「ああ、もっとやらなきゃ奥久慈完走なんてできない」「スタートが遅いんだからもっと追い込まねば」

みたいに、明らかに自分の体力とレベルにあっていない目標設定と、高めに設定してしまった練習メニューによる疲労とそれをこなせないことによる焦りから、奥久慈前半コース試走以降、たったの1キロも走り続けられなくなってしまいました。

そして数日後

疲労と自分でかけた勝手なプレッシャーは自覚していたので、とりあえず走ったり追い込んだりするのではなく、ゆっくりトレイルを歩いてみようということで久しぶりに夫と二人でいつもの古賀志山に行ってみたのです。

そしたら、まず、最初の登りですぐに脚が前に出なくなる。目がちかちかする。胸が苦しくなる。

トレラン始めたての頃に駆け回れていたパートですら、歩くのがやっと。やばいやばい。こんなんじゃ第一エイドまでも行けないよ。

そんな私の様子を見て、


明らかに奥さんの様子おかしいよ、貧血とかじゃない?

と、夫。

なるほど、その線があったか。



てなことで早速病院の予約を取って、二日後血液検査をした結果、

・ヘモグロビン(g/dl)7.7

ヘモグロビンの赤血球一個当たりの大きさ、量、濃度軒並み下限を大きく下回り、


・フェリチン(ng/ml)←ざっくりいうと体内貯蔵鉄 が、5.2

フェリチンは30を切ると、頭痛(これずっと悩まされてた!)動機、息切れ、記憶障害、うつ傾向!が現れるらしく、この値はかなり低かったみたい。お医者さんに「体も心も辛かったでしょう。」って言われてなんかほっとした。

とにかく、走れなかったのは鉄がなかったからなんだ。(ホッ)


で、何が言いたいかといいますと、

「練習強度上げたら鉄(とビタミンC)の摂取量も上げとこ」

ってことです。

普段通りじゃ全然追いつかないってことです。


実際、フェリチンが正常値に戻るまで、しばらくの間鉄剤を飲み続けることになって20日ほど経ちましたが、2019年の頃に戻りつつある感じがします。どん下がりだったVO2MAXも、あとちょっとで元に戻りそう。なんか軽くなった。


楽しいことやってるんだからさ、楽しくなくなったら終わりなんだと思うんです。その点からいうと、今回の鉄欠乏事件はちょっと危なかった。走るの楽しくなくなりかけてた。

鉄、ホント意識しないと自分の食生活からは練習に見合った量取れていないと判明。マイスターが聞いてあきれるわ(笑)


ちなみに、鉄剤のみ始めると同時に、

・鉄のフライパンと鉄鍋を使う頻度を増やす

・1回の食事の中に種類の違うたんぱく源を2種類入れる

・鉄の吸収を助けるビタミンCを意識的に摂る

を、「ちゃんと」やるようになりました。(「知ってる」のと「やってる」のはやはり違う)

一気にいろいろやったもんだからどれがダイレクトに効いてるのかはわからないけれど、明らかに体が変わってきた。全然現れなかった筋トレの効果が表れてきましたよ先生!

今までは体内貯蔵鉄がなさすぎて、優先順位が、筋肥大<生命維持だったのね。



っていう話でした。

さて、今日もほうれん草じゃ。







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