第6話 生き残りやすい賞とそうでない賞 予備知識編 受賞作品が店頭で平積みされる賞

新人賞にはいろいろなものがあります。デビューできる賞とそうでない賞があったように、生き残りやすい賞とそうでない賞があります。

その説明をする前に予備知識をおさらいしておきます。ここでは紙の本を前提に考えます。

紙の本はリアル書店とネット書店がふたつの大きな販売経路です。他にはコンビニなどがあります。
統計はいくつかありますが、おおざっぱに言うとリアル書店で売れる方が多いです(注 最近変わったかもしれません)。これから逆転する可能性もありますが、現在までのところはそうです。本の種類や著者、出版社によっても異なると思いますが、50%から80%がリアル書店と思ってよいでしょう。

2017年度出版物販売額は1,622,302百万円・前年比94.2%:人口当たり書店数は3年連続の減少、1万人当たり0.82店舗に
http://hon-hikidashi.jp/more/62925/
出版物の売り場毎の販売額推移をグラフ化してみる(最新)
http://www.garbagenews.net/archives/1984893.html

本が売れるためには書店で売れなければならないのです。新人賞を獲った作品が書店に平積みされるか、されないかで売上げに大きな差がでるということです。

部数も重要です。なぜなら充分な部数が刷られないと多くの書店に配本できないからです。本屋に行っても、そこになければ買えません。

つまり受賞した作品が書店の店頭で有利に展開してもらえる新人賞の方が生き残れる確率は高くなります。
次回はもう少しくわしくご説明します。

「投稿戦線 1年9カ月投稿96回、受賞2回、最終候補6回!」トップ
https://note.com/ichi_twnovel/m/mc132313c831e


本noteではサポートを受け付けております。よろしくお願いいたします。