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【記事】「足りない環境を与える」

だいぶ前の記事(2023.5.22)のようなのだけれど、ネットサーフィンをしていてたどり着いた素敵な考え方だったので扱ってみます。

佐藤寿人さん。
私の大好きなサンフレッチェが好きな人であれば知らない人はいない!という選手。
Jリーグでた〜くさん点をとった点取り屋FW。
今はもう引退されて、試合解説などをされている。

サンフレッチェでキャプテンを担っていた時代から、コメントは少し長めだけど笑、使う言葉はどれも分かりやすくてとても気持ちが乗った話し方をする人だなと思っていた。
そんな佐藤寿人さんが子育てについて語っていたので気になって読んでみた。

内容は、もう納得することばかり。
そしてどの部分のコメントも濃いというか重いというか…私にはどれもグサっと深くまで刺さった。

ある程度の年齢になれば、なんでもかんでも親が助言したり、環境を整えてあげることが、子どもにとってベストだとは思いません。(中略)だから、あえて少し足りない環境、本人が考え、工夫しなくてはならない環境を与えることで、精神的なタフさみたいなものを身に付けてほしい

「足りない環境を与える」それが僕の教育方針|元サッカー日本代表・佐藤寿人の子育て論 より
https://news.allabout.co.jp/articles/o/61080/

指導の現場に出るようになって思うのは、父兄の方々が必要以上に踏み込んでしまうケースが多いなってことなんです。子どもは失敗をする生き物ですから、そこで大人が口出しをしても、マイナスでしかありません。それはサッカーの経験があろうと、なかろうと同じです。子どもが気持ちよく、楽しくプレーできるように、寄り添うように導いてあげることが、何よりも大切だと思います

「足りない環境を与える」それが僕の教育方針|元サッカー日本代表・佐藤寿人の子育て論 より
https://news.allabout.co.jp/articles/o/61080/

痛い…。
昨日投稿したnoteの記事で、息子が空手を辞めると決意し、その区切りとなる日を迎えたという話をしたばかりだけれど、
だからこそ寿人さんの言葉の『子供が気持ちよく、楽しくプレーできるように寄り添うように導いてあげることが何より大切』という部分がやけに心に深く刺さって痛かった…。
それをしてあげられなかったんだな…と痛感して申し訳なくて、でももう取り返すこともできなくて…ただただ後悔の気持ちが湧き出てきて止まらない。

子育てには色々な考え方があると思うし、子供の性格や特徴などもあるから、誰にでも適応できる正解な子育てなんてものもないと思う。
でも、やはり大事にしたいポイントはいくつか挙げられるだろう。

挨拶であったり、思いやりの心であったり。
私はそういう点を大切に思える子になって欲しいと思っているのだけれど、そらを大事にするあまりに自分を犠牲にするようではいけないとも思っている。
自分の人生はあくまでも自分が主役。
人は一人では生きられないから、人との繋がりも大切にするけれど、自分の気持ちも疎かにせず大事にしなくてはならない。
そのバランスが難しい。

私は息子が手のかかる子だった(言葉の出が遅くて発達の遅れがあった)為に、幼い頃は特に色々手を出してしまっていた。
しかし、保育園までは先生と相談しながら対策が打てたけれど、小学校ではそうはいかない。
自分で自分を守ることも必要だし、壁にぶち当たったら自分の力で乗り越えていかなくてはならない。
そこで小学校への入学に合わせてその助けの手を極力減らした。
それは寿人さんのいう
あえて少し足りない環境、本人が考え、工夫しなくてはならない環境を与えることで、精神的なタフさみたいなものを身に付けてほしい』という考え方に似た、私なりの『自分で乗り越える力を養って欲しい』という考えから出たことだった。

ただ、前もって先生に発達の遅れがあったことを話したり、困った時はいつでも相談してくれて良いんだよとは話しをしていた。
ただ、子供からしたらいきなり突き放されたような感覚だったかもしれない。
今のところ、本人が大変頑張ってくれたことや、先生にも恵まれたことから、小さな問題はあったものの小学1・2年はなんとか無事に過ごせたと思うが、
「子供の『気持ちよく、楽しく』に『寄り添う』」というのはまるで出来ていなかったな…と感じている。
これは私も考えなかったわけではない。
『勉強にしても何にしても楽しまなければ身につかないし続かない』という私の持論があるので、いろんなことを感じて考えて楽しみを見つけて欲しいとは思っているのだけれど…ついつい待てずに口や手を出してしまっていた…(暴力じゃないですよ汗、手助けの手ですからね!)

言葉では理解できても、実際に動くことは本当に難しい!

息子はだんだん反抗期に入ってくる年代。
寄り添いの形にも色々あるだろうけれど、一段とその方法の難易度が上がりそうな予感…。
壁にぶつかったら自ら考えて工夫をし、乗り越えるタフさ…この種が息子にもあるはずだけれど、まだ芽も出ていない状況。
適度な水と太陽の適切なタイミングでの提供を常に考えながら、日々親としての立ち居振る舞いを考えていきたいと思う。

寿人さんの記事にあった、
父兄の方々が必要以上に踏み込んでしまうケース』からは、少し引いた立ち位置にはいると思うけれど、再度肝に銘じたいと思う。

子供の未来を潰す親にだけはなりたくない。
成長の目を摘むような親にだけはなりたくない。

いつか子供が大人になった時に、『あの時のあの対応が嬉しかった』とか、『あの時の対応のおかげで成長できた』と言ってもらえるような自分でありたい。


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