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【レビュー】『一度死んでみた』

ほとんど映画を観たことがない映画初心者の、備忘録としてレビューを残します。
カナリ個人的で的外れな内容もあるかと思いますので、その点お断りしておきます。

『一度しんでみた』
2020年 1時間33分 浜崎慎治監督

●あらすじ・ストーリー

大嫌いな父親に「死んでくれ!」と毒づく女子大生と本当に死んでしまった父親が巻き起こす騒動を描くドタバタコメディ。
 大学4年の野畑七瀬は、製薬会社社長の父親・計(はかる)と2人暮らし。何かと口うるさく干渉してくる計が大嫌いな七瀬は、日々「一度死んでくれ!」と毒づいていたが、計は偶然開発された「一度死んで2日後に生き返る薬」を飲み、本当に「一度死んで」しまう。それは会社乗っ取り計画を耳にした計による、社内に潜んでいるであろうスパイ社員をあぶりだす秘策だった。おばけとなって姿を現した計、薄すぎる存在感から「ゴースト」と呼ばれている計の秘書・松岡、そして七瀬の3人は、会社乗っ取り計画阻止と計を無事生き返らせるミッションに挑むのだが……。

映画.com より

●レビュー
★★★★☆(星4つ)
広瀬すずさん主演の映画。
Amazon primeで視聴。

家事をしながら気軽に観られる映画を探していて見つけた作品。
豪華俳優陣の出演だけでなく、何やらあのお美しい主演の広瀬すずさんが、凄い表情で凄い言葉を使うらしい…。
ながらで観るという前提ではあったけれど、私、こういうの結構好きなのかも笑

●真似したい点
・重くなりがちなテーマを笑いを交えて表した点
・松田翔太さんの設定

●う〜んな点
・歌…かな?
→デスメタルがよく分からなくて…

●最後に
『死』を扱うだけあって、娘と父の関係性はなんとなく予想できたけれど、そこまでの展開などは驚かされたりクスッと笑えたりして面白かった。

霊になっている父親に気付くのが匂いだったり、母の姿が写る置物だったり、化学を使っていたり、松田翔太さんのキャラ設定だったり。
あれらは予想外で面白かった。

私は今、家族の関係で悩んでいる。
だからこそ、この映画にたどり着いたのかもしれないと思う部分があった。

家族間の人間関係は、外とは違う。
言いたいことを言えるようで、家族だからと言いたくても言いにくいこともある。

死を覚悟するような体験をすると、その先の人生は大きく変わることはよく言われているが、私もそうだと思う。
私は『体験』ではなく、病気の為に死ぬのかもしれないと本気で意識したことがあるだけだが、それでも効果は絶大だ。
しかし『死』を覚悟するような体験なんて、しないに越したことはない。
私は、一度『死』を本気で考えることをオススメする。

『死』を自分ごととして捉えると、死ぬまでにやりたいことや、やり残したくないことなどが見えてくる。
家族に言いたくてもまだ言えていないことなどもそうだ。
いつかは言わなくちゃと思う程度では絶対に実行はできない。
しかし『死』を意識すると、その『いつか』が来ないまま亡くなるかもしれないと考え、自分でそれを言う機会を作らなければと危機感を覚える。

まだ言っていないことだけでなく、やり残したくないことも同じだ。
もしそこまでの危機感が得られなければ、『死』を考える本気度が足りないのだ。

『死』を本気で考えたあと、その考えから現実に思考を戻した時、このままじゃダメだと焦りを感じたら、コレからの生活を改められる。
ぜひ一度、本気で『死』を考える時間をとってみて欲しい。
この映画ほどではなくとも、大切な人との人間関係や自分自身が大きく変わると思う。

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