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【レビュー】『ゆめぎんこう』

ほとんど本を読んでこなかった人間がポツポツ読書を始めました。
そんな人間によるレビューです。カナリ個人的で的外れな内容もあるかと思いますので、その点ははじめにお断りしておきたいと思います…。
(読書記録も兼ねている為、ネタバレを含みます。お気をつけ下さい)


『ゆめぎんこう』
コンドウアキ 著 株式会社白泉社 2020.10.7

●この本について
「リラックマ」、「みかんぼうや」、「うさぎのモフィ」などを制作されたコンドウアキさんの絵本。
絵本だけれど、大変内容は大人の私でも楽しめた。

●レビュー
★★★★★(星5つ)
図書館で出会ってパケ借りした(パッケージつまり見た目で判断して借りた)本。
この本を借りるのは実は初めてではない。
前回も借りたのだけれど、その時は子供が違う本ばかりを読んでくれとせがみ、この本だけ返却期限までに読めなかった。
なので、再度借りようと思ったら予約が入っているとのことで延長できず、そのまますっかり忘れていた本。

先日図書館に行った際、その本と偶然に再会。
即刻手中に収め、借りてきた。

『絵本だからと侮っちゃいけないな…』
この本には正直泣かされるところだった。
(いや、正確にはちょっと泣いた笑)

こういう話は泣いちゃうのよ、私。

絵本なので、ページ数が少なく、内容に触れるとこの本のを読んだ時の感動が薄れてしまうかもしれないので…今回は設定のみ、この後記載しようと思う。

図書館に行く機会のある方、絵本もちょっと読んでみようかと思った方、子供に読んであげる絵本をお探しの方で、でも絵本は借りづらいよ…という方は、
「間違って予約しちゃったんです」または「帰省する親戚の子に読んであげるんです」というテイで、これを機にぜひ手に取ってみていただきたい。

この本、小さな子は絵と設定で、少し大きな子や大人には絵本の後半部分の内容で楽しめる素敵な一冊だと思う。
こういう本は、ぜひ永く読まれてほしいと思う。

(設定:本文より一部抜粋)

ゆめぎんこうは、おきゃくさまのゆめをかって ゆめのアメにかえ、そして、それをうるところです。

ゆめぎんこう より

シリーズ展開されているので、こちらの本がお気に召しましたら、そちらもぜひ。

●真似したい点
・デザイン
・取り上げた内容
・言葉の選び方

●う〜んな点
・一年に一回しか買取できない点
 (理由も本の中で示されているので、無理強いはできないが、買い取ってもらう人が増えると救われる人も増えるのではないかと思うと、この点を挙げずにはいられない。)

●最後に
小説などの出版業界はなかなか厳しい状況の中、絵本の業界は順調らしい。
その理由の一旦を垣間見た気がする。

絵本といって侮るなかれ。
難しい内容を難しい言葉を使って説明することは簡単だけれど、
それを平易な言葉、且つ子供でも受け入れられるストーリー展開で創り出すことは簡単なことではない。

私は可愛いもの好きで、リラックマも大好きだからこの本もイラストの可愛さで一瞬にして心を掴まれたが、
しかし!内容も良かった。
こういう内容の話はどう触れていいのか悩むところだと思うので、それを絵本としてサラッと取り上げた今回の本は、★5つに十分値する本だと、私は思う。

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