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【レビュー】『コンフィデンスマンJP プリンセス編』

ほとんど映画を観たことがない映画初心者の、備忘録としてレビューを残します。
カナリ個人的で的外れな内容もあるかと思いますので、その点お断りしておきます。


『コンフィデンスマンJP 〜プリンセス編〜』
2020年 2時間04分 田中亮監督

●あらすじ・ストーリー
『コンフィデンスマンJP ロマンス編』に続くシリーズ二作目。
コンフィデンスマン(=信頼詐欺師)であるダー子達が、今度はフウ一族という世界的大富豪レイモンド・フウの遺産を狙うお話。
レイモンド・フウが亡くなり、その子供達三人は遺産相続の為に集まる。
しかしそこで明かされた遺書には存在すら知られていなかったミシェル・フウというもう一人の子供に全てを相続するという内容が…!
世界各国からミシェル・フウを名乗る者が現れ、そこにダー子達も参戦する。
フウ家の執事トニーや三人の姉兄だけでも曲者揃いだが、またもやジェシーや赤星らの姿が…!
最後にはまたまた、予想困難な結末が待っている。

●レビュー
★★★★☆(星4つ)
※★4.5にしたいくらい、限りなく5に近い4笑

Amazon primeで視聴。
前作『ロマンス編』のメンバーに加え、また豪華な面々が!
今回もまた、最後にはビックリな展開!
間でちょくちょく見られるダー子達の苦戦する姿も面白いが、それも全て伏線…!?
どこからどこまでが計算なのか…考えれば考えるほど騙される作品。
相変わらずどのキャラクターも濃くてそれだけでも見ていて楽しい。
一作目も面白かったが、二作目も期待以上の面白さ!

●真似したい点
・話の構成・展開
・どんでん返しのとんでもない大きさ
・キャラクターの濃さ・面白さ
・どのキャラクターにも必ず意味を持たせる素晴らしい内容・展開

●う〜んな点
・途中のセリフでちょっと先がちょっと読めてしまった部分があった
→もちろんそこが分かったとしても、どんでん返しの大きさに飲み込まれるので楽しさは充分に感じられる

●最後に
途中のセリフとやり取りからが先が読めてしまい、『ミシェル・フウ』の本物はもう居ないというキモの部分が分かってしまったが、それが判明した後の騒動でダー子達があくせくする場面やその収め方は全く想像出来なかったので、充分楽しめた。
私としては、終盤ダー子の子猫であるミシェル・フウが偽物だと分かった後の、執事トニーの一挙手一投足(ナイフを構えたり、手紙の一部を切り取ったり、偽物ミシェル・フウに対する表情の変化)の映し方が面白いと感じた。
トニーは執事というキャラクターだけに、多くは語らないけれど、亡くなったレイモンド・フウに対する理解の深さや一族に対する思い、本人の気持ちの変化などがその後ろ姿や手元を映しただけで表現出来るなんて…さすがとしか言いようがない。感嘆した。
もともと柴田恭兵さんは好きなのだけれど、キャスティングもピッタリだと思うし、本当に素敵な役だと思った。

私は一作目の衝撃が強かったので、一作目の★5からは一つ下げて★4にはしたけれど、こちらも十分に面白かった。

今回もお話の展開はもちろんだけれど、どのキャラクターにも必ず意味を持たせる素晴らしい内容・展開に舌を巻いた。
こういう作品なら、どんな端役でもキーパーソンと言えると思う。
こういう話は大好きだ。

そしてやはり、もう竹内結子さんと三浦春馬さんという素晴らしい俳優さんがいらっしゃらないということに悲しさを感じずにはいられない。

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