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渡部建「超一流の会話力」

・本書は、アンジャッシュの渡部建氏が、自身の経験から得たどんな人でも実践できる会話術を簡略化してまとめた1冊。

・渡部氏は、仕事において意識していたのは、自分が積極的に話すのではなく、「どうやって相手にうまく話してもらえるか」であった。会話では、「どう話すか」よりも「どう相手に話してもらうか」のほうがずっとずっと大事なのだ。相手に話してもらうコツさえ身につけば、どんな会話も上手くいくのだ。
※そのことに気づいたエピソードが書かれているが、詳細は本書をご覧ください。

・長年テレビの第一線で活躍し続けている超一流の芸能人は、みんな「話をさせるプロ」なのであると渡部氏はテレビのバラエティを見ていて気づく。
・明石家さんま氏は、ひたすらしゃべり続けているイメージを持たれがちだが、じつはゲストに「話をさせる」のがめちゃくちゃ上手。聞き方が上手いので、どんな人でも番組内で気持ちよく話ができて、トーク全体が盛り上がる。これは、明石家さんま氏だけでなく、少なくとも、自分がMCを務める冠番組を持っている芸能人は、みんなそうなのだ。

・「相手に話してもらう」ことのメリットとして、
①相手にいい印象を持たれやすくなる
②会話に対する苦手意識がなくなる
③会話がラクになる
という3つが挙げられている。
・①の「相手にいい印象を持たれやすくなる」だが、人間は、「自分の話を聞いてもらうことに快感を覚える」生き物なので、「自分の話をすごく面白がって聞いてくれる人」に「また話をしたい」と感じるのだ。
・ふつうの感覚では、「話す:聞く=5:5」の割合であれば、どちらも十分に話せたと考えがちだが、実際は会話全体の7割くらいを自分が話せないと、人は満足感を得にくいのだ。つまり、相手に気持ちよくなってもらうには、会話の7割以上を相手が話すようになることを心がけることがポイント。相手に会話が楽しいと感じられれば、「こいつ、いいやつだな」「またこの人に会いたい」などと思ってもらいやすくなる。
※②、③の詳細については、本書をお読みください。

・本書では、「会話の達人は話さない」「「興味」が聞きたいことを増やす」「なぜか「話しかけやすい人」の法則」「相づちと話題提供の極意」「相手がどんどん話したくなる「質問」のコツ」「会話の「困った……」を解決する方法」という章で構成されており、「マツコ・デラックス、明石家さんま、松本人志、上田晋也など人気MCの共通点について」「話しかけやすい人の特徴」「ネガティブなことをポジティブに言い換えるコツ」「二度目、三度目の会話が続かないときの解消法」など、誰もが活用できる会話術が紹介された内容となっている。

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