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麻木久仁子「からだ整う温活薬膳ごはん」

・本書は、テレビ番組などで司会者、コメンテーターとして活躍する一方、2010年暮れに脳梗塞発症、2012年に初期の乳がんを手術し、50代を迎えたことを機に、国際薬膳師、国際中医師、温活指導士の資格を取得した著者が、からだを整える「冷え対策・冷えとり習慣」や、簡単につくれる「温活薬膳レシピ」について紹介した1冊。

・薬膳の視点から見たとき、現代社会における健康上の問題は、
□スピード感が増した環境に適応せざるを得ない
□ストレスフルな社会
□質と量、両面からの適切な睡眠不足
□適度な運動の不足
などが挙げられる。
・こうした要因はどれも「温め力の低下」につながっており、体のバランスを崩し、東洋医学でいうところの「気(いわゆる生命力)」を削ぐ。「気」こそは、人間の体を滑らかに動かす源であり!温め力のもと。それが衰えることで、
□血流が悪くなる
□水の代謝が悪くなる
□消化機能が弱くなる
などが起こる。
※不調の原因ならびにあなたの冷えがどのタイプになるのかについては本書をお読みください。

・薬膳とは、あくまでも日々の食養生。1日2〜3食、365日続けられてこそ、健やかな体がつくられるというもの。詳しく説明すると、
①季節や気候に合ったもの
②体調にあったもの
③体質に合ったもの
ものを「適切な調理法」で食べるのが基本である。したがって、なかなか手に入らない食材がなくても、日々の心がけ一つで誰でも薬膳を実行できるのだ。

「温活薬膳ごはん」の事例(一部)

春の薬膳
春とキャベツとアサリのオイル蒸し
・材料は、「アサリ・春キャベツ・ニンニク・トウガラシ・酒・塩・薄口しょうゆ・オリーブオイル」
・作り方は、「千切りの春キャベツ、みじん切りのニンニク、小口切りのトウガラシをオリーブオイルで炒め、春キャベツがしんなりしたら、酒、塩、薄口しょうゆを入れ、砂抜きしたアサリを入れてふたをし、アサリの口が開くまで蒸したら完成」というもの。
・薬膳では、アサリは体を潤し、余分なほてりを冷ますと言われている。そのエキスを春キャベツにたっぷりと吸わせたレシピである。
※材料ならびにつくりかたの詳細は本書をご覧ください。

・本書では、「体に不調が起きる原因」「毎日できる冷えとり習慣〜季節、時間帯、食材、調理法、入浴、服装、運動」「体を温める食材図鑑」という解説ならびに、「春夏秋冬の薬膳料理」という内容で構成されている。
・本書で紹介されている薬膳料理はこちら

春の薬膳
□香味野菜とイカの炒めもの
□鶏とソラマメとピーナツの炒めもの
□ヨモギのドライカレー)

夏の薬膳
□新ショウガのおかゆ
□トマトと豚肉の炒めもの
□肉骨茶

秋の薬膳
□干しシイタケとマツの実の炊き込みご飯
□サバのナッツ焼き
□無限ピーマン

冬の薬膳
□カキとニラの卵とじ
□アジの水ギョーザ
□サクラエビとヤマイモのチヂミ

など、春夏秋冬合わせて32のレシピが紹介されている。

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