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棚園正一「マンガで読む 学校に行きたくない君へ」

・本書は、不登校をテーマとしたマンガ(学校へ行けない僕と9人の先生・学校へ行けなかった僕と9人の友だち)を描く著者が、Slownews(現在はサービス停止)で連載した著者や著名人の不登校の経験談をまとめた1冊。

・お笑い芸人のキンタロー。は、中学校からクラスに馴染めず、不登校やいじめを受ける経験をするも、カナダのホームステイをしたことがきっかけで、昔の自分を取り戻すきっかけをつくり、「人を笑わせることに楽しい」と気づき、お笑い芸人の道へ進む。

・演出家の宮本亜門は、幼稚園で、自分が好きなものみんなが好きなものはまったく違うことを知り、小学校、中学、高校とみんなと合わせるようになり、それが「本当の自分にウソをついている」ようになり、高校2年で限界がきて自殺未遂をおこない、そこからひきこもるようになる。
・そこから、両親のすすめで行った精神科で、医者から学校に行くことを勧められ、「イヤだったらすぐに帰ってくればいい」という先生の言葉に背中を押され、付属大学の先輩たちが上演したミュージカルを観たことがきっかけで、「劇のなかでなら自分の正直な気持ちを表現できるのかな」と思いら演劇を始める。

この他に、タレントのサヘル・ローズ氏、髭男爵の山田ルイ53世氏、俳優の田口トモロヲ氏など、著者を含めた合計16人の不登校やいじめなどを経験した方々のエピソードが収録されている。また、著者のコラム(好きなことを通して学ぶ・親御さんができること)なども魅力のひとつである。

中学高校の6年間、不登校だった私も彼らの話に惹かれました。

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