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山本渉「任せるコツ 自分も相手もラクになる正しい"丸投げ"」

・本書は、国内最大手のマーケティング会社に入社し、現在はジェネラルマネージャー兼部長を束ねる統括ディレクターとして、小さなプロジェクトから100億円を超える大型案件までら年間100近いプロジェクトをメンバーに依頼している著者が、個人も組織も劇的に成長させる相手のことを考えた「正しい丸投げ」について解説した1冊。
・同じことを伝えるにしても、情報の順番で大きく左右する。
・本書では、例として「学生キャバクラ理論」で解説している。「キャバクラで働く人が昼に大学で勉強している」と聞くと、「それは偉い」と感心する人が多いが、「大学生が夜にキャバクラで働いている」と聞くと、「それはけしからん!」と叱る人が多い。
・何かを依頼するときも、伝える情報こ順番で印象は変わる。「切り出し方が9割」といっても過言ではないくらい、出だしが重要なのだ。
・まずは受け入れやすい情報からスタートして、心を開いてもらうことが大切である。
※依頼例として、資料の作成依頼が挙げられており、「どのように依頼すると相手は気持ちよく引き受けてくれるか、高いパフォーマンスを発揮してくれるか」という"どう頼むか"について解説されているが、詳細は本書をお読みください。

・任せる基本は「どう頼むか」であるが、良い成果が出るかは「誰に頼むか」が鍵となる。
・「任せるから優秀な人」とか考えることはそのとおりだが、「適性」はもっと重要である。
・要するに、「優秀か優秀じゃないか」よりも「向いているか向いてないか」、もっと言えば「相手がやる気になるか」という基準でアサインをしていく必要がある。
・つまり、本人の「適性」(何ができるか)と「意欲」(何がしたいか)が丸投げを成功させる鍵となるのだ。
・意欲には、さまざまなタイプがあり、本書では、
A 自分の中で完結する意欲
B 他者からもらう意欲
C 他者に与える意欲
が紹介されている。
・意欲を理解し、あとはその意欲と仕事の特性をマッチングしていけば、丸投げを成功させることができる。
・結婚式の2次会を例にすると、幹事を任せる人は、「暇そうだから」「声をかけやすいから」よりも、「結婚する友人と親しくてパーティーを盛り上げたい」という意欲を持った人にお願いするほうが得策なのだ。
※不得意が多い人にどのように任せていくのかの詳細は、本書をお読みください。

・本書は、「ドラッカーが教えてくれない「丸投げ」の極意」「任せて伸ばす「丸受け」できる人材の育て方」という2部構成となっており、
◇「どう頼むか」にはコツがある
◇「誰に頼むか」ですべてが決まる
◇時代にあった任せ方
◇育成の真髄
◇モチベーションの上げ方
など、任せた人、任される人などチーム全員が幸せになる仕事術が紹介された内容となっている。

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