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水上克朗「図解 見るだけでお金が貯まる賢者のノート」

・本書は、ファイナンシャルプランナーの知識を活かし、老後1億円資産の捻出方法を確立し、現在は、FP個別相談が年間300件を超える著者が、お金とどう向き合い、どうつき合っていくかについて図解で分かりやすく73の項目で解説した1冊。

01 2人以上の家計の消費支出は、月平均約31万円、単身は月約17万円

・将来のマネープランを実現し、老後を安心して暮らしていくためには、収入と支出の把握は必要不可欠。
・年間の手取り収入は、源泉徴収票や、毎月の給与明細と賞与明細を合計すれば分かる。次に、基本生活費のほか、住宅費、教育費、クルマ関連費、保険料、その他の支出など、年間のおおよその支出を把握することである。
・消費支出を見直して、家計収支のうちどれまけ貯蓄に回せるかを把握しておくことが重要。消費支出には、貯蓄や住宅ローン返済額、家賃の差額分などは含まれず、家計収支(黒字)に含まれるので注意すること。

02 お金は「収入と支出」だけでなく「資産」を含めて見ることが重要
・収入と支出の把握だけでは、財産の全体像を把握できない。資産と負債(借金)を書き出し、バランスシートを作ってみること。これにより、将来に向けて家計の見直し(住宅ローンの繰り上げ返済、資産運用など)を行うことができる。
・総務省「家計調査年報(2020年)」によるとら2人以上世帯の1世帯あたりの負債残高の平均値は752万円、貯蓄の平均値は1,791万円である。50歳未満の世帯ではら住宅ローン残高などが大きいこともあり、負債>貯蓄となっておりら純貯蓄額(=貯蓄-負債)はマイナスである。資産合計から負債合計を引いた金額がら本当の意味での自分資産(純資産)になる。
※バランスシートの書き方については、本書をご覧ください。

10 給料から「先取り」「強制」「自動」で貯める仕組み。先取り貯蓄でお金を貯める
・給料が上がっても、貯蓄に回さず、収入が増えた分だけ、お金を使ってしまう理由は、「パーキンソンの法則」(支出は収入の額と一致するまで増大する)が働いているからで、これにより、収入に応じて支出も増える、収入は使いきってしまう傾向があるということになる。
・この法則を逆手にとり、収入が増えた分を使ってしまうのであれば、最初からら給料天引きなどを利用して手取りを減らせば支出も減るということになる。
・生活費などを支出した後に、余ったお金を貯蓄に回すのではなく、給料が入ったら、真っ先に貯蓄分を取り分けてしまいら残った分で毎月やりくりしていくこと。つまり、貯蓄分と生活分に分けるのだ。
・この方法は、「確実に決まったお金が貯蓄できること」「残ったお金を気にすることなく使うことができる」という点で大きなメリットがある。そほ先取り貯蓄も自動的に行う仕組みを活用すれば、簡単には引き出せないので、お金は貯まりやすくなるだろうと著者は考えている。
・まずは、無理なく自分のスタイルに合った方法で始めてみること。「先取り」「強制」「自動」をすることにより、自然とお金が貯まっていく。お金は、「使う」「貯める」「増やす」の3大区分に分類して管理すること。

・本書では、「老後に備えるお金の基本 老後のために押さえておきたいお金の常識」「お金がなければ貯まればいい! あなたはお金をリスクなしで増やしたい?」「コストを抑える暮らし あなたは知らず知らずたくさんのお金を浪費してませんか?」「お金を増やす お金を増やすならやっぱり投資!失敗しないコツとは?」「現役後いくら入ってくるのか 将来もらえる年金額の把握と老後に備えて準備しよう!」「お金の借り方の基本 マイホームは人生で一番高い買い物!住宅ローンは慎重に決める!」「人生の3大資金に備える 50歳以降に迎える収入ダウンの現状に賢く備えよう!」「相続対策は子主導で 親が元気なうちにお金の状況をリストアップしておこう」という章で構成されており、これから生きる上で欠かせないお金の知識、お金の貯め方、増やし方、支出の抑え方、準備の方法など、知っておいて損はないお金の習慣73について紹介した内容となっている。

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