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石原加受子「もう親のことで悩まない本」

・本書は、「自分中心心理学」を提唱する心理カウンセラーで、「思考・感情・五感・イメージ・呼吸・声」などをトータルにとらえた独自の心理学で、問題解決、生き方、対人関係、親子関係などのセミナー、グループ・ワーク、カウンセリングを行う著者が、「親との確執、介護、金銭トラブル」など、親子だから避けられない問題について解決するヒントが紹介された1冊。

・母親が愚痴をこぼす際、「親夫婦の問題」に原因がある。親が夫(または妻)に愚痴をこぼすのは「不満の張本人」には言えないから。そんな背景には、お互いに、相手と向き合って、問題を解決したり、改善したりできるような発展的な会話はしてこなかったという夫婦関係が、そこに表れている。その中には、「向き合う恐れ」が潜んでいる。
・子どもが愚痴に付き合うことで、親が少しずつでも満足していけば、愚痴は減るはずだが、実際には、増えることはあったとしても、減ることはない。理由は、「愚痴をこぼす」というやり方そのものが、子どもとのコミュニケーションとなっているから。愚痴をこぼせば、子どもが自分と付き合ってくれるから、その方法を捨てるわけがないのだ。
・母親の愚痴を聞いてあげないと罪悪感が起こる。これは「相手の同情をひく」という方法で相手を従わせようとする支配であり、こんな支配を自分中心心理学では、「同情の支配」と呼んでいる。
・「同情の支配」は、罪悪感を揺さぶるが、決して"愛"ではない。母親が、娘に罪悪感を覚えさせることで、娘をコントロールしようとしているのだ。本当の愛ではないから、母親の愚痴に付き合えば付き合うほど、母も娘も"依存症が強くなって"、不適切に密着してしまい、決して、よい結果にもならない。
※ではどうすればよいか、その方法は本書をご覧ください。

・本書では、「なぜか親とは、気が合わない」「いい娘、いい息子を演じられない」「この介護、いつまで続くのか」「親の借金に、もう泣かされたくない」「もう限界、親とは縁を切りたい」「親不孝な自分を、許すことができない」「子と親でともに「育て直し」をする」という章で構成されており、「親も子も、お互いの「自由」を認める」「まずはあなた自身が親から自立を」「親への不満の正体を突き止めてみる」「同情なんかしなくていい」「過去の自分を、あなた自身が許すこと」など、親の問題をスッキリ解決するヒントが網羅された内容となっている。

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