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長谷川普「今すぐ結果が出る1ページ思考」

・本書は、東京海上火災→P&G→楽天を経て、Facebook Japanの代表取締役に就任し、在任中にInstagramの国内月間ユーザー数が810万人から3300万人になり、現在は「ブランドと人の発射台」をミッションに掲げる「MOON-X Inc.」を創業した著者が、P&G時代に出会い、楽天、Facebook、MOON-Xでも実践し、著者が創意工夫する中で磨き続けてきた「1ページ思考」について紹介した1冊。

・P&Gでは、提案書や社内メモを「1ページ」にまとめ、それを見ながら議論する習慣がある。必要な情報がわかりやすく整理され、質の高い討議や判断ができるのだ。

・著者が使っている「1ページ」は、フォーマットが8割方、決まっており、ミーティング用の「1ページ」であれば、必要なのは、
①「会議の目的」は何か?(この時間で何を達成すれば成功なのか)
②「背景」は何か?(議論のベースとして知っておいてほしい情報)
③「討議ポイント」は何か?(議論して合意するべき主要なポイント)
④「ネクストステップ」は何か?(誰がいつまでに何をするのか?いわゆる、段取り)
の4項目である。
・著者の経験上、議論がすり合わないときは、みんなが考えている「目的」がずれているか、「背景」として各人が持っている情報が偏っているか、という2つがほとんどの原因だった。なので、討議に入る前に「目的」をはっきりさせ、「背景」として同じ情報を持つことは極めて重要になる。
・①〜④の4項目は、社内のミーティングであっても、社外のミーティングであっても、ほぼ変わりはない。大事なポイントは、この4項目が「1ページ」にすべて的確に盛り込まれている、ということである。
※①〜④の詳細については本書をお読みください。

・「1ページ」の事例として、
□社内ミーティング
□社外ミーティング
□1on1ミーティング
□戦略のまとめ
□学びの蓄積
□人生・キャリアの計画や相談
という6カテゴリーに分けられ、15のケースが紹介されている。

・ケースのひとつに「人生プランの計画」がある。1ページの中に、「背景」「目的」「ゴール」「戦略」「会社設立プラン(現時点でのドラフト)」「リスク」「ネクストステップ」という項目が記載されている。
・著者は「1ページ」を通じて、やらなければいけなかったのは、「自分の人生の成功を定義すること」に気づいた。そしてそれは、「死ぬ瞬間に孫に囲まれて『じいちゃんの人生カッコいいやろ!』と心の底から言えること」であった。
・著者は「1ページ」の作業を何年にもわたり行い、一冊のノートにまとめている。つまり、自分の人生に対する取り組みと考えを、蓄積する仕組みを作ったのだ。人生プランがあったおかげで、自分なりの評価基準を持つことができたと著者は語っている。
※どのような「1ページ」であるのか、そして、「1ページ」を通じて著者の人生はどのように変化したのかについては本書をご覧ください。

・本書では、「ビジネスが圧倒的に変わる「1ページ思考」とは?」「人を動かす「1ページ」のフレームワーク」「会議、商談、戦略づくりから人生設計まで「1ページ」はこう使う」「まずは手書きで考える「1ページ」を作るプロセス」という章で構成されており、「1ページ思考の概要、フレームワーク、6カテゴリーの15ケース、「1ページ」の作り方」といった「1ページ思考」とは何か、実施することでどのような効果と変化があるのかについて解説した内容となっている。

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