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弥永英晃「カリスマ心理カウンセラーが明かす〈弥永式〉パニック発作が起こらなくなってくる本」

・本書は、22年間に1万2千人のカウンセリングを経験した心理カウンセラーで作家でもある著者が、自身がパニック障害を克服した経験から、発作の抑え方の基本的な知識、切り抜ける方法、知っていれば役立つ内容をわかりやすく述べ、栄養、運動、睡眠など役立つ知識を網羅した1冊。

・パニック障害に必要なのは、「治せる・発作を抑える知識・技術」である。本書で提唱する発作を抑える「弥永式基本ベース三種の神器」とは、
①科学的に発作を抑えることが証明された「合谷のツボ」を10分押さえる
②外出30分前にマグネシウムスプレーを手足や筋肉が緊張する場所に塗るか、ボトル入りのマグネシウム水溶液を水に数滴溶かして飲む
③ハンカチアロマで不安を消し、深呼吸、グーパー運動で自律神経を切り替える
という3つで、誰でもどこでも簡単にできる。

三種の神器① 脳の血流量を上げるツボ「合谷」
・「合谷」(ごうこく)を指圧すると脳に刺激が伝わり、「ドーパミン」が分泌され、リラックスすることができる。さらに、扁桃体を落ち着かせる一部の脳の血流量を増やすことで不安が落ち着くのだ。また、合谷を叩くことで、一部の脳の血流量を増やし、感情や情緒をつかさどる扁桃体の過剰な興奮を沈静化させ、不安や恐怖、緊張、トラウマをしょうきょし、気持ちを落ち着かせ、判断力や創造力を高めることができるとのこと。
※合谷の探し方や、効果的なツボの押し方、②、③の詳細については本書をご覧ください。

・パニック障害=「動悸や発汗、息切れ感」など、精神疾患の診断基準(DSM-IV-TR)に記されている症状の4つ以上が突然発現し、10分以内にその頂点に達すること。パニック障害を克服するためには、「自分で発作を抑える知識と方法を身につけ、実際に試して、発作が起きても大丈夫だった!」という成功体験を経験することが大事。自分で発作を抑え、やり過ごすことができるようになると自信が生まれ、自分の心と体の中に、「安全基地(何があっても安心していられる場所)」を作ることができる。

・発作をラクに乗り越えるには、
①発作で死ぬことはない
②10分以内にピークを迎え収まっていくことがわかっている
③パニック発作時は、過去の強烈なトラウマが脳に刻まれ、「一種の恐怖のフラッシュバック」が起きているだけであり、体に異常が起こっているのではない
という3つの考え方を知っておくとラクになれる。
※詳細については本書をご覧ください。

・本書では、「パニック障害回復の方程式」「誰でもどこでも簡単にできる弥永式基本ベース」「「不安」「ドキドキ」がスーッと消え去る13の技術(冷たい水を飲む・本を読む・スマホでゲームをするなど)」「場面別(電車・バス・車・美容院・歯医者など)「広場恐怖」克服法」「なかなかパニック障害がよくならないあなたが実践してほしいこと(栄養・運動・睡眠)」「ヘルプマークの使い方からカウンセラーの選び方まで知っておくと役立つちょっとした情報あれこれ」など、パニック障害を克服するための最新メソッドが公開された内容となっている。

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