岸本義之「グローバル メガトレンド10―社会課題にビジネスチャンスを探る105の視点」
・本書は、外資系コンサルティング会社マッキンゼーおよびPwCコンサルティングStrategy&のパートナーとして、金融・サービス・自動車・消費財・小売などの業界のマーケティング領域のコンサルティングに多く従事してきた著者が、今後30年から40年続きそうな社会課題について解説し、どのようにして自分の未来を切り開いていけばよいかについて解説した1冊。
・地球温暖化や高齢化問題などの大きな社会課題は、今後ずっと続くことがすでに想定されている。これらは英語では「メガトレンド」と呼ばれており、全て長期的な大きな流れなのである。
・未来予測が当たらない理由は、3年程度の短絡的な未来は予測しても当たらないことにある。
・新型コロナウイルスなどの感染症だけでなく、戦争が急に起きることもあるし、天候不順による農作物の不作も予測は難しい。
・また、未来予測が当たらないもう一つの理由は、技術革新を当てることが難しい点にある。例えば、電気自動車は1830年代に発明されていて、1890年代には、自動車の有力な技術の一つだが、ある事情に電気自動車という技術は表舞台から姿をいったん消してしまった。
※電気自動車の技術が表舞台から姿を消した背景については、本書をお読みください。
・世の中は、大きな社会課題ばかりだが、それらを解決することで、より明るい未来が開けるようになる。
・個人としての将来は、「ぼーっと生きていたら、明るい未来は開けない」のだ。逆に、「自分の能力を高める努力をこれからずっとしていけば、明るい未来が開ける」と考えること。
・現在、若い世代は人口がとても少ないので、企業の側も貴重な戦略だと考えるようになり、女性の抜擢も今後は加速するはず。
・「抜擢される若手になる」には、「自分の能力を高める努力をずっとしていく」ことが大事である。
・自分を成長させていくためには、「自分の成長を他人任せにしないこと」。自分が身につけたい能力は何なのか、それはどこで身につけられるのか(独学でよいのか、社会人大学院のようなところに行くのか、もしくは違う経験のできる企業に転職するのか)を自分で考えることが必要である。
・本書は、「世界は大きな社会課題であふれている」「社会課題こそがビジネスチャンス」「10のメガトレンド(地球温暖化と環境問題・有限な天然資源をどう活かすのか・人口問題と少子化・高齢化など)」「ビジネスモデルを考える」「自分の未来を切り開くには」という合計14章で構成されており、今後30年から40年続きそうな社会課題について解説し、これからの若い世代が明るく生きるためにどう切り開いていけばよいかについて考える内容となっている。
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