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清水正樹「専業禁止‼︎副業したら本業成果が上がる仕組み」

・本書は、オンラインショップや、複業プラットフォーム、DX支援など多種多様な事業を行う会社の執行役員であると同時に、ハリネズミと触れ合えるカフェのオーナーや、フリーランスとしてさまざまな企業のWEBマーケティングや新規事業コンサルティングに携わるなどの複業活動にも取り組む著者が、本業だけでなく、常に複数の仕事やコミュニティを持ち、複数の収入源を持つ働き方である「複業」ならびに副業の魅力について紹介した1冊。

・副業は、大まかにいえば「自分で仕事をつくる」と「他社(他者含む)のビジネスを手伝う」の2種類に分けられる。
・「自分で仕事をつくる」の中には、ネットオークションやアフィリエイトなどのネット系のものから、資格をとって専門的な業務を行うものや、著者のように自分で事業を立ち上げるものが含まれる。
・「他社のビジネスを手伝う」には、スキマ時間でできるアルバイトなどのほか、クラウドソーシングで自分の好きなことや得意なことを単発的に行うものや、企業と雇用契約や業務委託契約を結んで仕事をするものなどがある。
※副業の詳細については、本書をお読みください。

・副業が個人に与えるメリットとして、
①普段の仕事では得られないスキルや経験値が上がる
②業界や領域を超えた視点が身につく
③主体的、自律的に働くようになる
④人脈やサード・プレイスの確保
⑤社外で得た知識や経験を会社に還元できる
⑥収入アップとリスク分散による安心感
という6つが挙げられている。
・①(普段の仕事では得られないスキルや経験値が上がる)では、良い意味で、「会社の常識」が崩れる。会社や業界によっね仕事の進め方はまったく違うので、副業をしていると「こんなやり方があったのか」と驚くこともある。
・いつも通りのやり方がまかり通らない分、思考する機会が増え、経験値や考える力、スキルが上がっていくのは当然なのだ。
・副業であれば、ニッチなスモールビジネス(ここでは「ハリネズミにドールハウスを組み合わせてみたらどうか」という企画を例に挙げている)が成立することもある。むしろ副業だからこそ、面白いチャレンジができるのだ。
・そして、副業を許可することによって会社側としては、「いろいろな仕事を経験してみたい」という社員のニーズに応えることができるから、結果的にやる気のある人材を手放さなくて済むというメリットもある。
※②〜⑥の詳細については、本書をお読みください。

・副業が会社に与えるメリットとして、
①副業活動を共有することで、社員のコミュニケーションが活性化する
②人間は身近な人の影響を受けるため、周囲の人も刺激されて前向きになる
③社員が外に出ていくことで知見や人脈が広がり、企業に環流される
④企業研修以上のスキルアップ効果がある
⑤採用時に、ユニークねモチベーションの高い人材が来るようになる
などが挙げられるように、副業を禁止するより許可してオープンした方が、結果的に会社のメリットになるのだ。また、副業を許可することにより、社員の離職率が低くなる傾向がある。
※副業が会社に与えるメリットとして、株式会社エンファクトリーの加藤健太代表取締役社長のインタビューで紹介されているので、詳細はそちらをご覧ください。

・本書では、「昨今の現代から見えてきた「本当の働き方改革」とは何かについて」語るところから始まり、「著者の複業ライフ」「副業が人を幸せにする理由」「「専業禁止‼︎」を掲げた会社の哲学」「副業(複業)の実践者の事例」「副業で幸せを手に入れる10の極意」など、これから副業したい方にとって希望の光を照らしてくれる内容が記載されている。

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