見出し画像

神戸正博「「うまく相談できない自分」にサヨナラする本」

・本書は、離婚、自殺未遂、引きこもり、ホームレスを経験し、相談に行くこと恥ずかしくて悩みを1人で解決しようと12年間もがき続ける→頼った精神科で医者側に傷つけられ絶望→ネット掲示板で「相談」した匿名の人のたったひと言の返信がきっかけで命を救われる→2013年から個人カウンセリング開始→現在は1500人のカウンセラー育成、250回以上の講演会活動、カウンセリングを合わせて10000人以上の人々を救う、という経歴を持つ心のスペシャリストの著者が、悩みを解決するための「上手な相談」の秘訣について解説した1冊。

・私たちは「悩み」について大きな誤解をしており、その誤解があるから悩みをなくすことができない。どういうことかというと、ほとんどの人が「悩みをなくそうとする」から、悩みが消えないのだ。
・悩みとは、「自分では解決できない問題」にぶつかったときに、はじめてそれが「悩み」となる。つまり、悩みは「相談」がうまくできるかによって大きく左右される、ということなのだ。
・もっといえば、悩みとは、「悩み自体」をなくそうとするのではなく、「相談できない自分」を「うまく相談できる自分」にすることで断然解決するようになる。うまく相談できれば、自分では解決できない問題でも、それを解決に導くような「解決策」を示してもらえる可能性がグッと高まるからだ。
・しかし、日本人は相談がとにかく苦手な人が圧倒的多数で、そのために悩みを抱える人がこれほど多いのだと著者は考える。つまり、悩みそのものよりむしろ「うまく相談できない自分自身」に悩んでいる人が非常に多くいるのだ。

・うまく相談する方法のポイントは大きく分けて、
①悩みの正体を知り、自身の悩みを正確に知る
②相談する際の「事前準備」の方法を知る
の2点である。
・まずは自分が抱える悩みを正確に知り、把握すること。
・悩みは「解決の困難度」×「自己関連度」によって四領域に分けられる。
・その悩みのどこに属するかによって、最適な相談の方法・相談の相手は変わる。なので、まずは自分が抱える悩みの性質をその都度、適切に把握することが先決である。
・そこから更なるプロセスを踏めば、誰かに相談してうまくいかなかったことが、嘘のようにどんどんうまくいきはじめ、悩みが解決していくようになるのだ。
※そのプロセスならびに詳細等については、本書をお読みください。

・本書では、「最高の人生はお金でも才能でもなく「相談」から生まれる」「相談までに必要なプロセスを完成させなさい」「突然目の前に現れた悩みにすぐ対応する方法」「ずっと悩んでいる問題を解決する方法」「悩みのない人がやっている最強の生活習慣」という章で構成されており、「幸せになれない人の特徴とは」「相談するほど悩みが解決しない理由」「悩みの正体とは」「最適な相談相手を見つけ出す5つのステップとは」「深い悩みを解決する6つのステップ」など、「相談できない自分」にサヨナラするための方法が紹介された内容となっている。

#瞬読アウトプット #1分書評 #イーストプレス  #こはく社 #相談 #カウンセラー #カウンセリング #悩み

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?