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きょうのよるあいてる?

13:00公演、コマンダンテ石井さん、コロチキ西野さん、バイク川崎バイクさん脚本の演劇を東京シアタートップスにて観劇してきました。

私が観てのネタバレなし(多分)の感想なので、解釈とは違うと思います。ぜひ劇場に行って観てください。

【4人目】
作・演出:コマンダンテ石井
出演:ケイスケ(ひょっこりはん)、マサト(ライス関町)、アキラ(遊佐亮介)

冴えない男3人組が合コンのために4人目を探すお話。ケイスケのとにかく自分を変えたい。あの頃と同じ失敗をしてたまるか!俺はモテたいんだ!と燃えてる中にちゃんと心の優しい少年な感じと、マサトの見た目を気にしつつもどっかでイケてる女の子に誘われたステータス(?)で強がってる感じ、アキラの全く自分を冴えてないと思ってる感じ、それぞれのキャラの良さが演者さんに合っててホントにこの3人の実話なんじゃないか!?と思うほどスッと話に入り込めたし、たくさん笑えて楽しかった!

たくさんぶつかるも、3人が思うことは同じで、一致団結する感じ、「きょうのよるあいてる?!」とみんなで連絡し合う必死さ、「男の子ってあんな感じなのかなぁ」とクスッてなったり、各々の回想、手が込んでておもしろかった。ずっと笑って観てられたのは、演者さんが全員芸人さんだったからなんだろうな。芸人さんって自分の面白いところの魅せ方が上手いというか。すごいなぁ。


「明日も今日みたいなもんだし」は世界を救うことも壊すこともできる言葉だなと思いました。(褒めてる)


【変】
作・演出:コロコロチキチキペッパーズ西野
出演:葉月(相楽伊織)、美保(青山祥子)、カフェ店長(高須賀浩司)、葉月の彼氏(森公平)、客(テンキキッズ)

私の周りにも変な人多くて、世の中変な人ってたくさんいるなって思ってたけど、いや、こんなに変な人が多いってことは、ほんとは変な人がこの世界の普通で、私は普通が変だったりする!?つまり普通でいることの方が変!?と変に敏感すぎてた私、ついこのあいだ「あんたって変わってるよね~。」って言われたのを思い出した。「あ、私も自分が気づかなかっただけで変な人の1人だったんだ」

・・・というか変って何!?普通って何!?自分が普通に思ってるあのことは変なの?私が変って思ってることは相手にとっては普通なの?考えれば考えるほど、”普通”と”変”の境界線がわからなくなるな。

舞台で起こる様々な変と普通(?)それとそれ、あれとあれが繋がって見事な伏線回収。つまり普通≒変。捉え方が違えばすべて同じになるのだ。(多分)

結局、変でもなんでもその人が好きで、一緒にいたくて、分かってあげたくて、その人を受け止めてあげるたいと思うことが大事だし、そこに普通も変もクソもない。個性だし、それぞれ思うことが違ったっていい。

あれ、私いま変なこと言ってる?


【ちょっと聞いてさっきしんだんだけどさ】
作・演出:バイク川崎バイク
出演:チカコ(まつきりな)、ヒロシ(サルゴリラ児玉智洋)、みゆき(仲西柚貴)

小説でも拝読させていただきましたが、文章でこの破壊力なら演劇だとどうなってしまうんだろう?と思い楽しみにしていました。結論、涙涙涙。ハンカチ持参で大正解。マスクの下鼻水滝。児玉さんの演技にやられてしまった。

電話中にちかこが事故に遭ってしまう時の迫力さたるや。とてもリアルで胸がギュッとなって苦しかった。とくに2人の思い出を振り返るシーンで児玉さん演じるヒロシがチカコに「かわいっ」って言うセリフが良すぎて良すぎて…!!すごく楽しそうで、幸せそうで「あぁ、尊い…」と自然と涙が。

登場人物全員いい人すぎて、類は友を呼ぶということと、私が死んだ時もこうであったらいいな。と思ったので、チカコのようにいつも笑顔で明るくて真っ直ぐで素直で、でもちょっと強がりでみんなに愛される人になれるようにこれから人生改めて生きようと思いました。心が綺麗になった。

「返事遅れてごめん、きょうのよるあいてるよ!」このセリフは今世最大のパワーワードです。まつきさんの初舞台とは思えないほど圧巻の演技だった。小説で読んだ何倍もの感動。鳥肌。

BKBさんが出版した「電話をしているふり」にありますので皆様ぜひ。Amazonで買えますよ。(たしかnoteでも観れたはず。)


まとめ

「きょうよるあいてる?」のセリフが全く違う3つのストーリーなだけでこんなに違う意味になるのがすごいし、言葉は無限大。どの言葉も大切に使っていきたいなと思った。今日の演劇を観て新しい自分に出会ってしまった。きょうよるあいてる?ぜひ観てください。すごくいいです。


言いたいことまだたくさんありますが、このあとででもいい?きょうのよるあいてる?


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