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夏の懐かしさ(詩)

夏が来ると わたしは懐かしい
それはどうしてか 自分にも分からない

草のみどりのにおいが
照りつける太陽の日差しが
夕暮れ時のヒグラシの鳴き声が
わたしに何かを思い出させる

過去や未来なんていうものも知らずに
ただ夏のなかを生きていたあの頃のわたしを
身体が思い出してすこし切ない気持ちになる

あの頃のわたしも
まわりの人たちも
今はもう、ここにはいないので

あれはあの夏だけのものだったんだと
気付いたのはずっと後から

今年の夏も いつかどこかで
思い出したりするのだろうか

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