見出し画像

〈旅行記ー海外〉 ソーセージとパン、2つ目

何のひねりもないタイトル。
前回の続きだと分かりやすい。うん、自画自賛。
そんなこんなで、特に珍道中でもないドイツ旅行第2弾である。

ていうか、前回どこまで書いたっけ?(前回の記事を見返す)
……だめだ、もはや何処で何が起こったのか記憶が怪しい。
だがこれは気ままな雑記であり、旅行記と銘打ってはいるものの細かいこたぁどうでも良いんだよ楽しけりゃ、という彼の世界的な作家アーサー・コナン・ドイル氏を崇拝している人間が書いているチラシの裏なので、まぁ細かいことは気にせずに続けたい。
そんなこんなでフランクフルトの道中を楽しんだ私が次に向かったのは、ケルンであった。

ケルンはコルンと発音したまえ

ドイツ語でケルンはKölnと書き、発音は「コルン」の方がより近い。
フランクフルトからケルンに行くにはICEに乗る必要があり、時刻表はGoogle先生に質問しても良いが、駅構内にある赤い自販機で時刻表を打ち出した方が確実である。
ドイツ語も英語も自信ないし、そもそもドイツ語わかんないしね!
という事で、私は自販機で切符を買いつつ時刻表を打ち出した。
いやあの、German rail passは買っていたものの、全くスケジュール組まずに買ったもので、日数が足りなかったんだよね……。
面倒を避けたい場合は事前にスケジュールをちゃんと組んで、ちゃんとした期間のGerman rail passを購入することをお勧めする。
しこうして私は無事チケットと時刻表を手にし、時刻表に記載されているプラットフォームに向かい、電子版に表示されている時刻と行き先が正しいことを確認し、2等車両に乗り込んだ……うーん。

………………動かないなぁ…………。
なんかアナウンスしてるけどドイツ語だし分かんないなぁ……。
でもこの電車だろうし、乗ってたら動くだろう。

なんて思いながら、車内の写真を撮ってみる。
またアナウンス。何人か降りていく。
なんとなく不安になる。
前に座った中国人が、地元人らしき人に何事か尋ねて慌てて降りていく。

えー……。めっちゃ不安。

私は勇気を出して、優しそうなカップルに聞いてみた。

「この電車、この行き先に行く?」

ここで役立った時刻表とチケット。
行き先にはっきりと「Köln」と印字されている。
優しいカップルは苦笑まじりに教えてくれた。

「この電車、行き先違うよ」

マジで!?!?
表示見たのに!?!?!?
いや聞いて良かったけど、いやマジで!?!?
私は数分前の中国人と同じく慌てて電車を降りた。
全てのアジア人がこんな風なわけじゃないよ、うん。そこは言っておきたい。

しかし、何故違う行き先だったのか。謎は深まるばかりだ。
時刻表に印字されたホームも見たし、乗る前にちゃんと電光掲示板の表示も確認したつもりである。
怖くなった私は、諦めて有人のカウンターに向かった。
事前情報では、有人カウンターは行列で待ち時間が異常に長いということだったが、この時私は非常に早起きであった。
幸いにもそれほど並ばずに番になる。

「コルン行きたいけどどの電車に乗れば良いのか分かんないんだけど!」

感情が見えにくいと言われる(?)日本人らしくポーカーフェイスを保っている(つもりだ)が、心の中では絶叫である。
私ケルンに行けないの!?
くらいの気分である(ごめんなさい少し大袈裟に言いました)。
しかし、さすが観光客に慣れている方々だ。
あっさりと電車を教えてくれて、更にホームも教えてくれた。
私はしつこいくらいにホームを確認した。

切符売り場の人「21番だよ」
私「21番乗り場ってあっちだよね!?」
売り場の人「そうだよ、あっちだよ」

優しいね……私がドイツを楽しめたのはひとえに現地人のお陰である。
私はようやく、正しくケルンに向かう電車に揺られ、ケルンに向かったのである。

ケルンに到着した私は、とりあえずケルンカードというものを購入した。
なんと自販機で購入可能だ。便利だね!
ケルンカードを買えば様々な恩恵がある。公共交通機関(Sバーン、Uバーン、トラム)を利用できるだけでなく、美術館や博物館などの施設で割引がきくのだ。ちなみにケルン大聖堂の入場料も割引だ。太っ腹だねー。
でもこんなに観光客が多かったら多少割り引いたところで、金銭難に陥ることはまずなさそうだ。
そんなことを思いながら、たいていの観光地で出くわす商売人に路上で声を掛けられる。私のスルーは折り紙付きだ。鼻歌を歌いながら前を通り過ぎる。
なんか文句言われた気がするけど気のせいだな。
嫌なことはすべて気のせいにするのが人生を楽しく送るコツだ。
閑話休題。
駆け足で観光を済ませるツアー客を尻目にのんびりとケルン大聖堂を堪能する。
私のケルンでの目当てはケルン大聖堂とチョコレート博物館だ。
チョコレート博物館。
チョコレート博物館…!(大事なことなので3回言いました)
私はチョコレートに目がない。甘いものはあまり好きではないのだが、チョコレートケーキなら喜んで食べるほどだ。チョコレートケーキとタルトタタンで悩めば、10回中9回はチョコレートケーキを選ぶ。
え、タルトタタンも甘いって?
そこは気にしたら負けだよワトソンくん。タルトタタンは甘いけど、果物の甘さだから許されるのだ。私の天敵はショートケーキの生クリーム。シュークリームの生クリーム。食べられないことはないし、たまに有難くいただくこともあるが、極力避ける代物だ。
しかし案の定、チョコレート博物館は家族連れが大量に居た。子供が嬉しそうにはしゃいでいる。中で私もはしゃいでいる。
旅の恥は搔き捨て。
迷惑を掛けない程度であればはしゃいで存分に楽しむが勝ちだ。
チョコレート博物館は川べりにあって景色も綺麗だが、内装も色々と凝っている。1階の展示室ではチョコレートの作る行程や歴史、カカオの産地等が細かく説明してあり、実際にチョコレートを作る機械が展示されている。っていうか今まさに目の前でチョコレートが作られていっている。
2階ではショーウィンドウ越しにチョコレート細工を作っている職人さんたちの様子を眺めることもできる。職人さんたち、めっちゃやりにくいだろうな……と思うが、もはや慣れたものだ。子供が騒ごうが写真を撮られようが、ひたすら無心にチョコレートに細工を施している。
そして、私の一番の目的。
なんとここでは、展示されているチョコレート生成機械で作られたチョコレートをお土産に持って帰ることができるのだ!
うふふ、美味しい。
件のチョコレートは観光中に全てスタッフ(私)のお腹に収まりました。

市内を一通り回った後で私は少し早めにフランクフルトに戻ることにした。
フランクフルトの滞在期間はそんなに長いわけではなく、できるだけ回っておきたいと考えたからだ。

その帰路で大変なことが発覚するのだが、それはまたいつか別の記事で書こうと思う。

フランクフルトをつつがなく満喫した私はその後ミュンヘン、ニュルンベルク、フュッセンを満喫するのだが、なんだか超絶長くなりそうな気がしたので、その話はまたの機会に譲ることにする。

サポート有難うございます。頂いたサポートは旅費か留学費用(未定)に使わせていただきます。