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50歳でアメリカの大学生になってみたら⑩〜クラス選びはパズルのよう〜

私が通っているコミュニティカレッジは分校なのですが、分校と言っても受講できるクラスは充実しています。

そして、本校のクラスを受けることも可能です。
さらに、私のカレッジが属する郡(カウンティ)には三つのコミュニティカレッジがあり、その三つのカレッジの全てのクラスが受講できる仕組みになっています。
※但し、メインのカレッジは決めることになっています(後で変更も可能)。

目標設定

人によってゴールが違うので、まず自分がどこを目指すのか?から設定します。

私は、カレッジで勉強を始める前は、「AA学位もしくはSA学位を取ってコミュニティカレッジを卒業できたらいいな。」「四年生大学に編入できたら嬉しいな。」と思っていましたが、一学期終わった時点で四年生の大学編入へ進路を決めました。
(AAは日本語で言うといわゆる文系の準学士号で、SAは理系の準学士号)

そうなると編入に必要なクラスを登録していきます。

受講科目を選ぶ

自分の専攻はもちろんのこと、一般教養として必要なクラスを取る必要があります。

カリフォルニア州の場合、UC系や州立の大学に編入するためのIGETCなどの必須条件をクリアしなくてはいけないので、スクールカウンセラーと相談しながら、決めていきます。

クラスを選ぶ

受講する科目が決まると、次はどのクラスを受講するかが待っています。

これが実はパズルみたいで大変なのです!

適当にパッパと決めてしまう人もいるのかもしれないけれど、
私はカレッジ以外にもすることがあるので、時間も場所も重要だし、何よりも編入すると決めたからには、良い成績を取り続けたいので教授選びも重要なのです。

冒頭で述べたように、三つのカレッジからクラスを選べます。

さて、そうなって来ると、ものすごい選択肢の中からクラスを決めることになります。
例えば統計学(正確にいうと「統計学と確率入門」という内容のクラスで各カレッジでクラス名は違います)は、様々な専攻の必須科目なので多くの人が受講します。
そのため、多くの教授が教えています。
私の小さな分校だけでも来学期は12人の教授がクラスを持っています。
本校そして他の二校も足したら、とても多いことは想像できると思います。

その中からどう選ぶか。
受講したい科目の場所と時間帯と教授を書き出して、
Rate my professorという教授を評価するサイトを参考にしたり、パズルのように自分に合うクラスを決めます。

登録日時まで待つ

決めても、すぐ登録できるわけではありません。
自分の登録日時に登録できるので、その時間が来るまで取りたいクラスがいっぱいにならないように祈るばかり…
(自分の登録日時は、カレッジから連絡があり、人それぞれ条件によって日時が変わってきます。)

登録当日はクラスを変更しなくてはいけないこともある

これまで3学期(3回)クラス登録をした経験がありますが、実は毎回、計画していたクラスは満席で、登録日に変更を余儀なくされました。

一番最初の登録日は、焦りましたが、2回目からは、事前に「もしこのクラスが満席の場合は、このクラスを取ろう」と、いくつか代替案も準備するようになりました。

たくさんの課題をこなす中、三つのカレッジのクラス表と編入に必要な科目を照らし合わせながら、時間帯、場所、教授などを考えながら、クラスを決めて行くのは大変です。

三つのカレッジから選べる利点

自分のメインのカレッジからのみ、クラスを選ぶことももちろん可能ですし、そうすればクラス決めも、もう少し簡単なのかもしれません。

私自身、最初はわからないことだらけだったので、すべて自分のカレッジの分校のクラスを選びました。
もちろん、カレッジ卒業も四年生大学編入も、同じカレッジのクラスのみで可能です。

ただ他の二校には、私のカレッジにないクラスがあります。
たとえば、
建築学、地理学、日本語、中国語などの言語学、心理学総論以外の心理学クラス、芸術のクラスなどは、私のカレッジにないけれど、他の二校にはあります。

芸術のクラスは、四年生編入において必須なので、どれかを受けなければならず… クラス表から一番興味のある芸術のクラスは建築で、私のカレッジになかったので、来学期は他のカレッジのその建築のクラスを受講することにしました。

余談ですが、この建築のクラスも人気で、私のクラス登録日の登録時間前に見た時は、2枠くらいしか残っていなくてドキドキ!
時間ピッタリに、パソコンの前に座り、速攻でそのクラスの登録ボタンを押しました!

大人になってからも、自分の世界を広げるチャンスを得られている今、幸せだなって思います。

つづく


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