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ルンバ型ロボット?アマゾンロボティクス登場・・・競合も各社参入

Amazonが国内2センター目のルンバ型ロボット導入

 2019年4月にAmazonが報道陣にAmazon茨城FC(フルフィルメントセンター)に公開されました。
YouTubeに各社よりアップされていますが、ここでは日刊工業新聞社さんがアップした動画をリンクしました。

まずは、こちらを見て下さい。

 いかがですか?
ルンバ型ロボット・・・・
Amazonでは、「ドライブ」と呼ばれています。
ドライブ+棚他のロボットとの組合せしたしくみを総称して「アマゾンロボティクス」と呼ばれています。

 実は、この「アマゾンロボティクス」・・・
大元の話しがあります。
このことを知っている方は、かなり物流センターに詳しい方ですね。

AmazonがKivaを買収・・・狙いは・・ルンバ型ロボット!

 2012年にAmazonがKiva Systemsを買収しました。
それが、前述のルンバ型ロボットの元祖です。
既に、Amazon以外の物流センターに納入されていた実績ある会社でした。

 通称:Kivaで名の通っていたしくみでした。
それをアマゾンが買収したわけです。
よって、完全なAmazonの発想ではなかったということです。

アマゾンロボティクスの最初の導入は川崎・・・

 アマゾンロボティクスの最初の導入は、何となく小田原のような気がしますが違います。
小田原FCが巨大で有名なので、そう思えてしまうのです。

 実は、川崎FCになります。
2016年8月に導入されています。
場所は川崎市高津区の多摩川沿いにあります。
大雨の時は、多摩川の氾濫を危惧していましたので、アマゾン大丈夫?と勝手に心配していました。
近くの二子玉川や武蔵小杉では、実際に大変なことになりましたので・・・

 こちらの動画も日本経済新聞社さんがYouTubeにアップしていましたので、リンクを貼ります。

物流ロボットは日本でも続々登場・・「ラックル」他

 川崎FCに初めてアマゾンロボティクスが導入されて以来、日本でもルンバ型ロボットが他のセンターにも導入されていきました。
もちろん、アマゾンロボティクスはアマゾンだけになるので、他のメーカーになります。

それは、日立の「Racrew(ラックル)」です。

 Racrewが納入されたセンターとして代表的なセンターは、MonotaROが茨城県笠間市に新設した「笠間ディストリビューションセンター」があります。

 また、それ以外の海外メーカーも国内に導入されています。
インドが大元のGROUNDの「Butler」があります。
ダイワハウスと資本業務提携し、その後、トラスコ中山などに導入されています。

 最後に、Geekプラスです。
こちらも日本に第一号が納入されています。
accaです。
ダイワハウスグループ会社のaccaにGeekのロボットが導入されたのは最初不思議でした。

 ただ、accaを見学した際に、社長からの導入した経緯を聞き納得しました。
今までの物流センターの担当者にない着目点でした。
マテハン機器メーカーに依存しない・・・
マテハン機器業界にいた私からみても、ユニークな考え方で共感を持ちました。

アマゾンロボティクスは進化・・・もはやKivaを超える・・

 国内でも珍しくなくなったルンバ型ロボット・・・
4社を比較すると・・・
やはりアマゾンロボティクスが頭一つ抜きん出ていると思います。
もはやKivaではなく、完全なアマゾン独自のしくみになっています。(=アマゾンロボティクス)

 ただ、中国の完全無人化センター実現?からすると・・・まだまだですね。
棚をドライブが運んできてくれますが、そこでのピッキング作業はまだ人の作業に頼っています。
その後の工程へは搬送コンベヤが絡んでいるので自動化にはなっています。

 このあたりの人を如何に無人化するか?
ここが課題ですね。

 どうすればいいのか?
人を単純に双腕ロボットに変える・・・
協働ロボットに変える・・・

 残念ながら、双腕ロボットに完全に任せきれない事情があります。また、協働ロボットは人が絡みますので根本的な解決にはなりません。

 双腕ロボットを使えないのは・・・

 それは、ピース単位の商品を扱うから・・・
まだまだ今のロボットでは、いろんなピースをつかめる状況にはなっていません。
FA向けロボットでは、ファナックや安川電機など蒼々たる名だたる会社がありますが、こと物流に関しては・・・

 ベンチャー企業でMUJINが各メーカーの双腕ロボットを画像認識で無軌道で動かせませが、つかめるものが限定されるのです。物流センターでは、いろんな商品を扱っています。あなたが注文する商品を考えれば想像できますよね。

 このままだと、中国に追い越されるのは時間の問題のような気がします。
(すでに、一部のセンターでは追い越されていると感じます)

あの武漢での病院を建設するスピードを考えると・・・
日本メーカーの奮起を期待したいです。

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