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一枚の名刺

今日、約一年ぶりにお会いした人がいた。
友だちとかではなく、いつも行くお店にいた人。

前にお会いした時、ちょうどお家を探されていた。東京が好きで、東京に住んでいたいと話されていた。

で、何で私がその方の話をしてるのかと言うと、実はその話を聞いた日、お店に行く前、駅前でたまたま不動産屋さんに声をかけられて、「お家探すの、お手伝いしますよ」と名刺を渡された。私は家を探してる訳ではないけど、何となくもらった。

そして、その方がお家の話をされた時、名刺を渡して来た不動産屋さんが言っていた売り文句がその人の希望にぴったりだったので、手に持っていた名刺をすぐ渡し、「多分、まだ駅前にその不動産屋さんいるから探してみてください」と、その時ははじめましての方なのに、半ば強引にお伝えした訳で、その人も本当に切羽詰まっていたらしく、すぐお店を飛び出して行った......

それから、どうなったか?
気にはかかっていたけど、名前も知らず、お店もコロナがあったりで長い間お休みされていた。

そして、再会。
開口一番に言われたのは、
「あの名刺の人に家を見つけてもらいました」

......。

二回目の対面。
でも、旧知の仲のようにお互い、喜び合っていた。



物語は素晴らしい。
でも、現実は、日常はもっと素晴らしいと、こういうことが起こる度、私は思うのです。

出会ってくれて、記事を読んでくれて、ありがとうございます。演劇をやっています、創るのも、立つのもです。良い作品を届けれるよう、日々やって参ります!