三禅定トレイル(リベンジ)〜日本三霊山 白山・立山・富士山を走る巡礼旅〜epi.03 加賀禅定道


2023年8月11日〜18日の8日間をかけて日本三霊山を巡る巡礼の山旅、旅ランをしてきました。
今回その旅の記録です。

8/11(DAY1) 一里野スキー場〜白山室堂〜御前峰(白山山頂)~ゴマ平避難小屋

加賀禅定道は名前の通り、石川県から白山へ続いている登山道で長倉山、美女坂、加賀室跡、四塚山を経て山頂へと続き全長は約18kmある。


尾根が長大かつ単純に登りだけではなくアップダウンもあるため健脚向きのコースであるので白山の登山ルートの中でも利用者の少ないルートだ。

気持ち良いトレイルを進む


登山道序盤でOHISHIさんが休憩をしてから自分のペースで登るということで別れて残りの5人で前へと進んで行く。日中時間になり樹林帯を抜けて眺望が見えてくるエリアに入ってくると太陽の日差しがビシビシとあたり標高は上げているもののかなり暑い。ようやく中間地点にあたる奥長倉避難小屋までやってきた。

奥長倉避難小屋


ここでひと休みをする。小屋内は涼しく床に背中を当てるとひんやりとしてクールダウンされた。みんな疲労困ぱいで、寝そべっているうちに僕はいつの間にか夢の中へとおちていた。どうやら30分ほど仮眠をしてしまったらしい。
「イビキをかいててぐっすりだったよ」と言われた。前日ほぼ寝ないでスタートして11時間かけて走ってきたのだから無理もない。この30分の仮眠でかなり体力も回復した。さて、気を取り直して山頂を目指して前へ進む。

これまで進んできた白山市の平野部方面が見渡せる


そして進むうちに次のトラブルが発覚する。今回の酷暑や、途中の休憩時で補給ボトルから水が漏れており500ml近くを無駄にしてしまったのというのもあって、水分が足りなくなるかもしれないという問題だ。
途中に水場マークが2箇所あり、地図を確認すると1箇所は「天池」と呼ばれる場所で煮沸との文言がありもう1箇所は「枯れる可能性あり」とある。
メンバーの1人は天池の水をそのまま飲んでいて大丈夫のようだったが、こらから長旅がはじまるのにお腹を壊してしまったら元も子もない。このリスクは避けて僕は先の枯れる可能性のある水場で補給をするとこに決める。「水場ここから5分」という看板に到着し、荷物を下ろして、給水パックを持って谷を下りるが、途中から道らしい道がなくなり完全に谷を下りていくようになって狭い藪を下っていった。5分との表記があったが5分進んでも水場らしい場所は見つからない。
「やはりここ最近は晴れが続き雨も降ってないから枯れてしまっているか、、」
と諦めかけたところ、か細く通る水脈が現れた。もうちょっと下りれば大きな水源が出てくるかとしばらく下りたが無さそうだったので、先ほどの水脈で少しずつ補給をしてなんとか2Lの水を確保できた。そしてこういう時の水がめちゃくちゃうまい。
水の心配も解消され、白山の山頂へと安心して歩を進めることができた。

湿原でゆるやかな木道が現れる
ニッコウキスゲが咲き誇っていた


山頂を目指して淡々と歩みを進めているが、時刻が夕方になってきたのもあり、巻道を通って先に白山室堂へ行こうということになった。

白山室堂へ向かう

売店などが何時までやっているかわからなかったためだ。16時過ぎに到着してしばし休憩、補給タイムをする。白山室堂は多くの登山客で賑わっていた。今までの静かな山の中とは打って変わり、山の都会に来たような感覚だ。
着いた当時は陽射しが暑かったので日陰を探して場所を確保したが、止まっているうちに今度は寒くなってきて日なたが良いという寒暖の激しい状態で体温調整が難しい。
僕はコーラを購入。他のメンバーはカップ麺でエネルギーチャージをしていた。こういう時のカップ麺というのは本当に身体に染み渡るのはいうまでもない。
エネルギーと水分補給を済ませていよいよ山頂の御前峰へと向かう。
石畳のよく整備された道を段々と登っていき、17時46分白山比咩神社の奥宮に到着した。

白山比咩神社 奥宮

石碑には「霊峰白山 御前峰」と刻まれている。1禅定目となる白山山頂御前峰に到着だ。
見渡す限り真っ白で景色はゼロ、、、ではあったがシンプルに嬉しかった。

一禅定目である 御前峰に登頂

その後中宮道へ向かう分岐でZERO白山のメンバー4人と握手をして別れた。白山登頂の時間を共有することができとても楽しい時間だった。ここからは夕闇に向けて1人旅となる。

美しい夕焼け空が見えた

僕は明るいうちに少しでも前に進もうと歩みを進めた。今日の目標はゴマ平避難小屋までだ。お花松原や北弥陀ヶ原、地獄覗などを通っていく、暗くなってから体力も底をつきはじめて2度ほどその場で5分ほど仮眠をとった。
21時50分ゴマ平避難小屋に到着した。

ゴマ平避難小屋

山の日ということもあって小屋内は多くの宿泊者が泊まっていた。僕は2階へ上がるハシゴ階段を上がって、なんとか寝れるスペースがあったので、そこで気絶するように1日目の行程を終えた。

〜4️⃣へつづく

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