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野球、ごめんね


№126 今回紹介するお話

今回紹介するのは、幼い頃に父が亡くなり、その後は再婚もせずに育ててくれた母との野球観戦にまつわる切ない思い出を綴った投稿になります。

※投稿時期に関して
投稿時期は確認できませんでした。
この投稿は様々なところでコピペされており、まとめサイトで確認が出来た中では2004年5月5日が最も古いものでしたので、実際の投稿はそれ以前と思われます。

このお話を元にしたYouTube動画がありましたので、併せて紹介していきます。

投稿内容

幼い頃に父が亡くなり、母は再婚もせずに俺を育ててくれた。

学もなく、技術もなかった母は、個人商店の手伝いみたいな仕事で生計を立てていた。

それでも当時住んでいた土地は、まだ人情が残っていたので、何とか母子二人で質素に暮らしていけた。

娯楽をする余裕なんてなく、日曜日は母の手作りの弁当を持って、近所の河原とかに遊びに行っていた。

給料をもらった次の日曜日には、クリームパンとコーラを買ってくれた。

ある日、母が勤め先からプロ野球のチケットを2枚もらってきた。

俺は生まれて初めてのプロ野球観戦に興奮し、母はいつもより少しだけ豪華な弁当を作ってくれた。

野球場に着き、チケットを見せて入ろうとすると、係員に止められた。

母がもらったのは招待券ではなく優待券だった。

チケット売り場で一人1000円ずつ払ってチケットを買わなければいけないと言われ、帰りの電車賃くらいしか持っていなかった俺たちは、外のベンチで弁当を食べて帰った。

電車の中で無言の母に「楽しかったよ」と言ったら、母は「母ちゃん、バカでごめんね」と言って涙を少しこぼした。

俺は母につらい思いをさせた貧乏と無学がとことん嫌になって、一生懸命に勉強した。

新聞奨学生として大学まで進み、いっぱしの社会人になった。結婚もして、
母に孫を見せてやることもできた。

そんな母が去年の暮れに亡くなった。

死ぬ前に一度だけ目を覚まし、思い出したように「野球、ごめんね」と言った。

俺は「楽しかったよ」と言おうとしたが、最後まで声にならなかった。

YouTube

このお話を元に作られた動画がありましたので、一部を紹介します。
※ご紹介する以外にも動画はあるようです。

ニコるん

思い出のゆっくり2ch

(2ch)ひまつぶしチャンネル『LAN』

【笑えるコピペ連発】2chショートまとめ

【2chショート】菊太郎

【2chショート】フランス座

【2chショート】元銀行員

元ネタ

人間交差点 -HUMAN SCRAMBLE-(著者: 弘兼憲史、 矢島正雄)という漫画があるのですが、2巻の「あの日川を渡って」という話が今回紹介したものと似ているのです。

漫画の内容ですが、
昭和39年10月の事。貧しい母子家庭の母が無理をして東京オリンピック開会式のチケットを入手して息子と一緒に出掛けるも、入場時にこのチケットがダフ屋に騙された偽物とわかり入ることができませんでした。そして死ぬ間際、母は息子に「オリンピック ごめんね」と言って息を引き取りました。

今回紹介したお話というのは、この漫画を改編したもの・・・という可能性があり、ネット上でもそのように言われています。

YouTube上で動画がありましたのでリンクします。

さいごに

私のnote記事は営利を目的とはしておりません。
単純に涙した話を皆さんと一緒に共有したいと思い記事にしています。

しかしながら「著作権」などの問題がある場合は削除致しますのでお知らせください。
なお、掲載している画像は いらすとや 様から頂きました。

最後までゆっくりお付き合いいただきありがとうございます。


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