コロナ禍の結婚式を控えての所感

3度目の緊急事態宣言。連日の新型コロナウイルスに関する報道。路上飲み、オリンピック開催要否、ワクチン供給。毎日慌ただしく色々な人による誰かへの批判が飛び交っている。

そんな中、わたしは来月結婚式を挙げようとしている。

結婚式場を予約したのは昨年秋で、確かその頃も感染者数は増加傾向だった。だが「寒い時期を越えればいくらか良くなっているだろう」と思い、5月に結婚式をすることにした。正直良くはならなかったし、むしろ悪化傾向だし、かといってぴったり予測できる人なんて居ないのでこればかりは仕方ない。

普通の結婚式を挙げることは容易なものだと思っていた。学生時代の友人や親族、たくさんのゲストに来ていただいて、挙式をして披露宴をして二次会もするのかな。楽しくてお酒を飲みすぎないようにしなくちゃ。いつからか思い描いていた結婚式の一連の流れは、随所随所で妥協を強いられることになった。

そもそも会場のキャパシティに対していっぱいの人数をお呼びすることは避けなければならない。お呼びしても遠方のゲストは来ることができなかったり、遠方でなくても会社の規則が厳しければ来ることはできない。「もしも」の時にわたしたちは責任を取ることはできないし、責任転嫁かもしれないけれど一定の人数制限を持ちながらお声掛けさせていただき、出欠判断はゲスト個人に委ねることにした。本当はもっとお呼びしたい方はいたけれどウイルスを憎むしかない。

緊急事態宣言が解除されなければ酒類の提供ができなくなる。わたしたちもお酒が好きだし、お酒が好きなゲストもたくさんいる。お酒が無いと楽しめないわけではないが、せめて美味しいごはんと美味しいお酒を食べて飲んで帰っていただければと思っていただけに複雑な気持ちで解除を待つ限りだ。

もともとパーティーとしての二次会は行う予定はなかったが、披露宴後に友人たちのもとに駆け巡って楽しい時間を過ごしたいなと思っていた。が、緊急事態宣言の状況に関わらず難しそうだなあと感じている。せめてコーヒーだけでも!みたいな気持ちもあるが、まだ想像できていない。


GWを挟むため、今日明日で現在の人数をもとに諸々の発注をする。最終人数も分からないし不安は多いが、今回延期してもいつ安全なのか分からない。実際、昨年結婚式を延期した方々の結婚式がGWに予定され、それがまた延期になっているケースも多く見ているから、延期による保証はどこにもない。

強行突破では?良くないのでは?と思われるかもしれないけれど、自分たちや両親が感染しない限りは予定通り結婚式を行うつもりだ。遠くない未来に子どもがほしいし、ドレスはおなかを気にすることなく好きなものを着たい。自分の、自分たちの人生設計のために結婚式を今実行するのは我儘だろうか。だとしたら申し訳ないけれど人生一度なので我儘させていただきたい。


いつだったか自分の結婚式当日は晴天で素敵な日になるイメージが直観的に降りてきたことがある。だからかつて思っていた普通の結婚式ではなくても、きっとなんだかんだで素敵な日になるだろうと感じていたりする。

コロナ禍でなかなか会えなかった友人や先輩たちと久々に対面できることがまず嬉しい。そこでみんながにこにこしていたら、それを特等席で眺められるのはこの上ない幸せだと思う。そして、ここ一番でおめかしした自分を見るのも見てもらうのも楽しみだ。

きっと大丈夫。そしてみんなが健康でいられますように。

あいかりん

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