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いろんな趣味をもった方が集まる喫茶店。店主である小川さんにその理由を伺いました。

福島県郡山市に駅からほど近い昨年オープンした喫茶店「自家焙煎喫茶WEEKEND」。自家焙煎でコーヒーを提供する店には、いろんな趣味を持った方がここに集まります。店主である小川さんにお店を開くきっかけやコンセプトなど、お話を伺いました。

小川さんのプロフィール
1985年生まれ、福島県会津若松市出身。会社員時代は金融やIT、ゲーム業界の仕事を経験。新型コロナの影響でリモートワークができる環境になり東京から福島県郡山市へ住む。その後、会社が運営するカフェで働くも自分のお店を開きたいと思うようになり、2023年9月に「自家焙煎喫茶WEEKEND」を開業。読書会や夜喫茶、写真展、ポップアップを立ち上げるなど、他ジャンルの方との交流を積極的に活動中。

「自家焙煎喫茶WEEKEND」店主の小川大介さん

ここにお店を開くきっかけはありますか。

以前にあったお店が移転したことがきっかけでした。ここは以前ハンバーガー屋さんが9年程やられていて、一人でも通う程の常連でした。1か月に1回ビールのイベントや音楽のイベントなどがあり、にぎやかなところが好きでしたね。ある時、ハンバーガー屋さんが移転する話があり、店主とは前々からコーヒーのお店を開いてみたい話をしていて、「自分ら移転するから、この物件を預けられる人にやって欲しい。もし、お店を開くならここを使って良いですよ。」と快諾を頂き、お店を開くことになりました。自宅に近い場所なのでここが空かなければ店をやってなかったと思います。お店に通っていたご縁もあり、良い時に巡り合えたなと思います。

なぜ、コーヒーのお店を開いてみたいと思ったのですか。

ここを開業する前は、コーヒーを趣味にしていたこともあり、会社が運営するカフェでコーヒーに関わる業務を主に担当していました。ただ、僕がカフェでやりたいことをやろうとする度に稟議が必要で簡単にできない。だから、僕が思い描くお店をやりたいと思ったのです。

落ち着きのある店内です

小川さんが思い描くお店は何でしょうか。

僕が目指すお店は「好きなモノが好きと言える場所」であり続けることです。僕が思うにはSNSなどで簡単に人の好きレベルが可視化されている時代だと思います。お客さんとしゃべっていると好きな事が無いという方がよくいらっしゃるのですが、ゆくゆく話を聞いてみると、例えば小学生時代からラジオを聞いていましたとか、何かしら好きなことがあるんですよね。そこまで好きじゃないけど好きと言っていいのかなと、自分自身でハードルを上げていてもったいないなと。僕でいえば、コーヒーが僕より好きレベルが高い人はいっぱいいると思います。だから、いろんなベクトルの好きなものをレベルの大小問わずあってもよいと思って、それをオープンマインドで話せる場所が必要だし、僕がそういう場を作れたらいいなと思って取り組んでいます。身の回りにある趣味を持ち寄って集まる場所。それが自分の店になったらいいなあっと。

ちなみにお店ではどんな趣味の方が集まりますか。

例えば、写真や本が好きな方などが集まりますね。イラストや絵を描いてこのお店で展示をしたり、写真好きの方とは5,6人合同で写真の展示をしたりとか、一緒に活動をしています。あとは、ここで焼いてくれるカヌレ好きの不思議な方とか(笑)、チーズケーキやガトーショコラを焼いてくれる方とか。村上春樹が好きな方からは持っている本を店に置かしていただいています。不思議なことに、この場に居合わせることで、ご縁になる方が多いですね(笑)。

美味しそうなお菓子や興味深い本などが並ぶ

コーヒーを趣味にするきっかけは何でしょうか。

20代の頃からコーヒーが好きで、いろんなコーヒー屋さん、特に喫茶店が好きでお店をまわっていました。お洒落なカフェというより、味のある喫茶店でマスターが一人でお店を開いているところが好きです。会社員で働いていた頃、仕事終わりに飲む気分ではないけど、帰っても物足りないなという時があって。そんな時に、喫茶店にふらっと行って、コーヒーを飲みながら、ひとりの時間をゆっくり過ごすのがとても居心地が良くて。喫茶店の雰囲気が良いですね。

提供しているコーヒーへのこだわりはありますか。

毎日飽きずに飲めるコーヒーを心がけています。僕にとって好きなコーヒーの味が決まっているので、その日のコンディションやこういうのを飲みたいと思った時は自家焙煎したコーヒー豆の配合を少し変えたりしていますね。目指すは僕が好きで通っていた喫茶店の味。角が立たない丸みのある中立なブレンドです。あまりトレンドは考えていないですね。ゆくゆくは、僕のオリジナルブレンドを商品化したいと思い、研究しています。

店名を「WEEKEND」に決めた由来はありますか。

ウィークエンドシトロンという名のレモンケーキがしっくりくるなと思い決めました。僕の好きなカフェがSNSでウィークエンドシトロンを焼いた投稿があり、それを見てウィークエンドシトロンってなんだろうと。調べたらフランスの伝統菓子で、週末に家族や友達とピクニックなどに行って、その時間を楽しむためにいただくお菓子だそうです。平日にウィークエンドシトロンというレモンケーキをこしらえる文化。そして、週末を楽しみに平日を過ごすような文化がいいなと思い、そこから名付けました。

軽食も楽しめます!

服装がとても印象的です!目立つ服装にしている狙いなどありますか。

僕を店のアイコンにしようと思っています。毎日見られているので、「あの人と言えばあの店だよね」と言われたいです。帽子をかぶって青い眼鏡をかけていれば、街で見かけても間違いなくあの人だと(笑)。また、僕を探している方にとってはアイコンになれば見つけやすいかなと思います。それで実際に会ってみるといろいろ面倒くさいこと話しているなとか(笑)。その方が飾らなくていいかなと思っています。

店内と外で時間の流れが変わる

取材を終えて

お店で取材中に学生さんがアパレルのバイト前に立ち寄って落ち着いていたり、カヌレ好きの方が焼きに来たりと、いろんな方が来店されていました。小川さんは来て頂いた方々一人一人に何気なく話しかけて、会話を楽しんでいらっしゃいました。いろんな趣味を持った方が集まる場所。是非、皆さんも好きなことやものを持ち寄ってみてはいかがでしょうか。

親身にインタビュー頂きありがとうございます!

お店情報

「自家焙煎喫茶WEEKEND」お店の場所はこちら


「自家焙煎喫茶WEEKEND」instagram公式アカウント

店主のinstagram公式アカウント

取材・執筆・撮影:いぶりくりーむ

※今回、旅色likesのライター ほしこさんのご厚意により、店主である小川さんをご紹介頂き、取材をさせて頂くことができました。ありがとうございます!

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