QAエンジニアになった、地方在住者の話④

前回からの続きです。

地方の工場のみではなく、業界的・日本中でも日本生産から海外生産へのシフトが活発になった時期がありました。10年ちょっと前の事だったと思います。日本で作るよりもタイやマレーシアなどで生産することによってコストを下げようということでした。実際部品は既に海外で生産しているものが多かったので、部品を輸入して日本で組み立てるか、海外で組み立てまで完了させて輸入するかという点でデメリットよりもコストメリットが高そうだ。(当時の見解では)というところで海外シフトが進んでいったのだと思います。

部品メーカーなどはそれ以前に既に打撃を受けていましたが、これによって国内の製造メーカーも大きく打撃を受けることになっていきます。ある会社は廃業したり、またある会社は規模を大きく縮小したりとしていきました。
仕事を受注している体制では、独自開発する以外にはこれを回避する術がありませんでしたから、自分が勤めているところも大きく売り上げを落としていきました。

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