稲垣 栄洋(2018) 雑草はなぜそこに生えているのか

雑草の生存戦略と特徴
・雑草は競争に弱い
・雑草の基本戦略は「戦わないこと」
・雑草は変化する

雑草魂という言葉の意味として、「踏まれても立ち上がる」と言われることが多いが実際は違う。雑草は「踏まれたら、立ち上がらない」というのが本当の雑草魂であり、つまり「雑草は踏まれても踏まれても、必ず花を咲かせて種子を残す」のである。

第9章 本当の雑草魂

雑草魂に関する記述で、非常に興味深いものがあった。(上文)
人間は子孫さえ残せば良い、という単純な生き物ではなく、生き方を考え、選択することができる。なんだ雑草の方が楽じゃないかとも思うが、せっかく人間に生まれ、選択肢を与えられたので喜んでこの宿命を受け入れようと思う。

「生物の助け合い」
植物は蜜を与え、その代わりに昆虫は花粉を運ぶ。
お互いが利己的に動いているのに、人間が見ると助け合っているように見える。
「一人勝ちでは生きていけない」「助け合った方が楽」これが35億年の生物の進化が導き出した答え。

「お互いが利己的に振る舞っているのに、どこかで助けあうこと」これは人間世界では可能であるのか。

著者のアドバイスは、自分の軸足を持ってたくさんの寄り道をすること。
これから就職するまでの約10ヶ月間、どんな寄り道をするのかワクワクしてきた。

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