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国際結婚をより良く継続するために

日本における結婚の概念の多様化が進むなか、やはり結婚・出産については保守的な意見をよく聞きます。お金が無いことで子供を育てられないんじゃないか、片親だと子供の養育に影響する、うんぬん。

私は両親が揃っていて経済的に安定しているからといって子供が幸せとは限らないと考えているので、上記の意見には異論を唱えたい^^;

周りに相談するといろんなことを言われます。子供の国籍はどうするんだ、片親だったらかわいそう、ハーフはいじめられる、お前の感情で子供を作るな…

弱い立場の私に対しては、世間様は本当に好き勝手にいろいろ言ってきます。

でも子供が出来たらあらゆる角度から全力で守って育てたいと思います。


結婚とか出産の条件が大事だという人もいますが、安定しているものや、今ある状況は変わることもあるし、相手の気持ちが変わることさえもあると思います。

私は日本人との結婚でも外国人との結婚でも、パートナーとの信頼関係が何より大切だと考えています。なので彼とは子供や将来のことをよく話します。そして一緒に生活する以上、相手のバックグラウンドに寄り添う努力も必要だと思います。私の場合、彼の構成要素となるイスラム教・アラビア語・出身国の慣習と文化は絶対に理解しなきゃと考えます。

人生の大切な決断をするときに彼の選択の動機となりうるからです。(これが出来ていないカップルは二人の環境や状況が変わると、こんなはずじゃなかった…とトラブルを乗り越えられないパターンがあるだろうなと思う。)

イスラム教は4人の妻までは許されているけど、どうしてそう記載されていて、成立したときにはどんな時代背景があったのか。それに関してどういう意見が存在して、自分はどう考えているのか。

感情論だけでは話し合いにならないし、自分である程度知識をつけないと、トコトン話し合うことすらできません。


イスラム教ではこういう考えだけど、私はこう思う。あなたはどう?

もし私に子供が出来なかったら、第二夫人以下を娶りたい?

結婚するならここまで話し合う必要があると思います。


飲食の問題もあります。日本にいるとお酒や豚は意識しない限りは普通に取り込む生活になります。最初はいちいちポークエキス・豚と食品に記載されているのをチェックしている彼をめんどくせーと思っていた私ですが、なぜ豚やアルコールがダメなのかを調べて、相手がどう感じていたのかを想像することが出来るようになりました。

(豚を食べるという行為について立場を変えてみると、日本人にとっての犬猫・ネズミの肉を食べている感覚に近いかなぁと想像しました)

あとは人によってどこまで大丈夫かの許容範囲も確認する必要がありますね。厳しい人は一度豚を調理した調理器具は使えないと言いますし、緩やかな人はアルコールは調理中に蒸発すれば大丈夫って人もいますので。

そうやって相手に近づくように努力して、またさらに相手を知って分からないことやどう考えているのかを訪ねていくうちに、彼は責任感があるか、私は彼を信頼しているか、不測の事態になったらお互いどういう行動をするか想像したり出来ますので、そこから相手が信用に値するか判断していけると思います。

私は過去に相手のことを碌に知ろうともせず、ただ気が合う・楽しい・不安・さびしい…という感情の起伏を繰り返すだけの恋愛で失敗したことがあるので、やはり身体や感情だけではなく、相手の経験やバックグラウンドや言語も知る努力をしなければならないと考えるようになりました。今では、相手が自分の国の言葉を話しているときに何について話しているのか分からないのは怖いと思うようになりました。

日本にいると、共通認識やベースになるものについて、「お互いこういうのが常識だよね~」という暗黙の了解があるので、いちいち話し合わなくても物事を進めることができたり、察しろ!的な空気感もあったりします。(私は察しろハラスメントと呼んでいる)


ただ、いざ結婚すると「こんなはずじゃなかったー」ってのもあったり。

やはり共通認識で相手はこう思っているはず、っていうところが全然すり合せ出来てなかったってことがあると思うんですよね。

外国人にはそういうのが最初から通じないので、たくさん話すことが出来て私は面白いなぁと思っています。

そして私がいかに日本の狭い常識や慣習で頭がガチガチになっていたのかを知るのも面白いです。


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