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そもそもボリュメトリックビデオ技術とは?”ボリュメ”のきほんのき

*本記事では、キヤノンの事業である「ボリュメトリックビデオ技術」について紹介しています。


「ボリュメトリックビデオ技術」とは?

まずはこちらの動画をご覧ください。

いかがでしたか?

この
日本の伝統芸能の能×デジタル技術
のコラボレーションにより大迫力の映像を生み出したのが、
ボリュメトリックビデオ技術」です!

この映像がどうやって生み出されているか不思議ではないですか?
次から、「ボリュメトリックビデオ技術」とはどういうものなのか解説していきます。


「ボリュメトリックビデオ」の由来

ボリュメトリックとは、英語で書くと「Volumetric」となり、
英単語の「Volume」をもとにつくられた言葉です。

つまりボリュメトリックビデオ技術、略して”ボリュメ”とは、
「体積(ボリューム)を保存する技術」です。

体積を保存すると説明されてもなかなかピンとこないと思うので、
どういうことなのかさらに嚙み砕いてご説明します。

「体積を保存する」とはどういうことか

ボリュメでは、被写体を周囲360°に設置された複数のカメラで撮影し、丸ごと3Dデータ化します。

撮影スタジオ(キヤノン公式ホームページより引用)

「撮影し、丸ごと3Dデータ化」=「体積を保存する」ことなのですが、

イメージしていただくために以下の画像をご覧ください。

被写体以外のブロックを削り、被写体を3Dデータ化(キヤノン公式ホームページより引用)

つまり画像のように、撮影したものの輪郭・厚み・丸み・位置をそのままリアルにデータ化するということになります。

このように
(1)リアルなままデータ化された被写体

(2)360度全方位の背景
をCG合成させたものが、「ボリュメトリックビデオ」です。

ほかの撮影技術との違い

簡単にボリュメトリックと他の撮影技術の違いをご紹介します。

他技術との比較(筆者作成)

2Dビデオとは

一般的に「動画」といわれているのが、「2Dビデオ」です。

2Dビデオはカメラを撮影エリア手前に設置し、前景と背景を重ねて制作します。(前景と後景が合わさった状態になっている)
視点は固定なので自由な視点から見ることができません。

3Dビデオ・全天球とは

カメラを図のように撮影エリア内部に設置し、
見たい方向から見ることができるようになっていますが、
視点の中心を動かすことはできません。(前景と後景が合わさった状態になっている)

ボリュメトリックの違い

カメラを撮影エリアを囲むように設置していることで、
前景と後景を分離させ、
自由な視点・背景変更など編集の自由度が増している技術となっています。

具体的にボリュメで何ができるの?

先ほどデータの作成過程を説明しましたが、
作成されたデータは、被写体をリアルなままCGの世界へ持ち込むことになります。


すると、2D(自由視点映像)から3D(AR、バーチャルライブ配信、フィギュア)まで多彩な用途でご利用いただけます。(※今後このnoteでより具体的な事例をご紹介していくので、ぜひお読みください!)

実際にボリュメチームに「ボリュメとは?」と聞いてみたら以下の用な多様な回答が…!可能性は無限大です。

没入空間体験の価値提供が可能!

デジタルと現実の融合した価値提供!!


ボリュメに興味が出てきた人に向けて、スターターガイド

ボリュメを使用した作品制作のために何が必要?

(※今後このnoteで制作の流れを詳しく紹介予定です!)
最低限演者の動きが決まっていればOK!

なぜならカメラ・照明・音響はスタジオに設備として整っており、利用される方の準備は不要です!

ただ使用したい3D背景があれば持ってきていただけるとデータの確認等スムーズに行えます◎


どこにスタジオがある?

2か所スタジオがあります!
アクセスのしやすさ・設備の充実度でご検討ください!
(※今後このnoteで紹介していきます!)

【川崎スタジオ:設備が充実】

  • 所在地

    • 神奈川県川崎市幸区柳町70-1 キヤノン川崎事業所内

  • 電車の場合

    • JR京浜東北線「川崎駅」より、徒歩約10分

    • JR南武線「尻手駅」より、徒歩約8分

【虎ノ門スタジオ:都心からアクセスしやすい】

  • 所在地

    • 東京都港区虎ノ門二丁目6番2号 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー8F

  • 電車の場合

    • 東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」、直結


どこに問い合わせを行えばいい?

関心を持っていただきボリュメについて話を聞きたい、何かボリュメに関して質問がある、スタジオ見学に興味がある、と感じた方は
お気軽にお問合せください!

以下お問合せフォームにてお願いいたします。


最後に、キヤノンとIBMの協業体制のご紹介

協業の背景

この記事を執筆しているのはキヤノン・IBMの合同マーケティングチームです。

なぜその2社が?と疑問に思われる方も多いと思うのですが、
実は2021年7月から2社でボリュメトリックビデオ技術を活用した価値創出のための協業を開始し、このような活動を行っています!
(冒頭でご紹介した能の作品のご支援がきっかけです)

興味を持たれた方は以下プレスリリースをご覧ください。


マーケチームのご紹介

最後に簡単にマーケチームを紹介させてください!(2024年4月現在)

【キヤノンメンバー】

ミナト
スポーツスタジアムのカメラの設置経験や仮想カメラの操作、営業の経験などなど、お話できる内容は盛りだくさんです。アイデアマンなので何かお困りでしたらご相談お待ちしております!

【IBMメンバー】

デッキー
日頃はコンサルタントとして活躍しつつ、マーケターとしてボリュメがどうやったら広まっていくか戦略を練り続けています。

ヌマ
本noteの執筆者。ボリュメの技術に感動し、よりよい作品が世の中に生まれるためのお手伝いができればと考えています。

まとめ

ざっくりと今回の記事でご紹介した内容は以下です!お問合せお待ちしております!

  • ボリュメとは、「体積を保存する」こと、つまり「被写体を周囲360°に設置された複数のカメラで撮影し、丸ごと3Dデータ化する技術。被写体をリアルなままCGの世界へ持ち込むことで、2D(自由視点映像)から3D(AR、バーチャルライブ配信、フィギュア)まで多彩な用途で利用が可能」

  • 他の撮影技術と違い、自由な視点・背景変更など編集の自由度がすごい

  • ボリュメで実際にできることは2Dから3Dまで様々

  • スタジオは2か所

  • お問合せはお気軽に!