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【WASインタビュー番外編】新たなOpen Libertyの可能性、Libertyが生んだIoTゲーム

今年、IBM MQとDb2は30周年。WebSphereは25周年を迎えます。現在も尚、お客様の基盤を支え続けているIBMミドルウェア製品のアニバーサリーを記念して、インタビューを実施しています。第4回目・第1弾となるインタビューでは、IBM Application RuntimesのCTO・イアン・ロビンソン氏にお話をお伺いしました。同時に、Space Rover のチームリーダーであるプラシャンス・グナパラシンガム氏にもインタビューを行うことができたので、LibertyのIoTゲームであるSpace Roverについてのインタビュー記事を今回は番外編としてお届けいたします。

Prashanth Gunapalasingam (プラシャンス・グナパラシンガム)氏
IBMハイブリッドクラウドのWebSphere Application Server(従来型およびOpen Liberty)開発にフォーカスしているアドバイザリー・ソフトウェア・エンジニア。IBMのアプリケーションランタイム技術に9年以上関わっており、初期の頃はWebSphere Application ServerおよびLiberty製品のインストール・コンポーネントを担当。現在は主に製品のオブザーバビリティー(可観測性)のコンポーネントに携わっている。また、Micro ProfileなどのEclipse Foundation内のオープンソース・プロジェクトにも積極的に関わっており、Open Liberty Space Rover Mission IoTデモのチームリーダーでもある。

インタビュアー

  • IBM Data, AI and Automation 営業 蓮見悠馬

  • IBM Data, AI and Automation テクニカルセールス 田中孝清


1.  自己紹介をお願いします。
-(グナパラシンガム氏)私はプラシャンス・グナパラシンガムと申します。IBMのカナダ研究所(オンタリオ州トロント)のアドバイザリー・ソフトウェア・エンジニアです。
IBMには10年間在籍しています。新卒でIBMに入社して、それからずっとWebSphereに携わっています。最初はWebSphere Application Server Traditional のインストールチームに関わっていて、その後、オブザーバビリティー(可観測性)のチームに移り、現在はSpace Roverのチームリーダーも務めています。


2. カナダのトロント研究所は、どのようなところですか?
- (グナパラシンガム氏)IBMカナダ研究所で私はソフトウェア開発のチームにて働いていますが、数年前にはWebSphereの20周年のお祝いをしたと思います。
トロント研究所はオンタリオ州のマーカムとトロントにあり、緑に囲まれています。お客様のブリーフィングセンター(※1)や WebSphereの開発製品があります。さらに、Db2 や Watson AIOps、Security など、IBM が持つ多くの製品やコンポーネントを持っています。そのため、多くのお客様が研究所を訪れます。
研究所には、製品デモやSpace Rover、その他 PoC 等を行うクライアントセンターがあり、そこで私たちはお客様をお迎えいたします。

-(田中)IBMが生んだ最も成功したオープンソース・プロジェクトのEclipse IDEはトロント研究所で生まれたものですよね。そういった意味でも、トロント研究所は私たちにとってとても重要な場所だと感じています。

(※1)ブリーフィングセンター・・・お客様へのソリューション紹介や検証等に加え、パートナー様も含め交流を行える施設


(インタビュー中のグナパラシンガム氏)


 3. Open Libertyのデモンストレーション(※2 以下、デモ)ではいくつかの強みをご紹介していましたが、そのデモ内での強み、そしてデモ以外でご紹介できる強みについて教えてください。

-(グナパラシンガム氏)Open Liberty Space Roverは、最新の Java テクノロジーを使用したマイクロサービスを楽しく紹介するために設計されたインタラクティブな IoT ゲームです。
デモのミッションは、物資を集めるために途中で惑星を訪れながら、時間内にハンド・ジェスチャーを使用してスペースローバーを導くというゲームです。

(※2) デモ:Space Roverのデモンストレーション

(グナパラシンガム氏とSpaceRoverのデモンストレーション)

Open Libertyを利用することで、簡単にマイクロサービス・アーキテクチャを構築し、サービスをコンテナ化された環境に容易にデプロイすることができます。
今回のゲームを作っていく過程の中で、サービスとソフトウェアコンポーネントの高速通信が求められましたが、Libertyは、IoTデバイスなどのリソース制約のある環境での動作が可能です。Open Libertyにより、Jakarta EEの機能からの高速なWebソケットの処理が可能となり、低遅延のネットワークで双方向メッセージをSpace Roverに送信し、Space Roverをボード上で移動させることができます。また、Open Libertyが提供するさまざまな機能を活用しており、MicroProfile APIにより広範なクラウドネイティブ・アプリケーションに適しており、複数のサービスが正常に動作しているかどうかを示すことで、問題の特定と解決が容易になりました。
興味深い機能の1つは、MicroProfile Metrics機能で、ゲームの統計情報(プレイ回数、最高得点、平均得点など)をリアルタイムで追跡することができるので、ゲームの統計情報をモニタリングするのに役立ちます。また、コード内の注釈を使用してプレイ回数をカウントし、Prometheusや他のオープンソース技術と統合して、グラフやダッシュボードでデータを可視化しました。


4. Space Roverのデモの中で、印象に残ったお客様の反応にはどのようなものがありましたか?

-(グナパラシンガム氏)展示された場所でSpace Roverを見たお客様は、さまざまなオープンソース技術とOpen Libertyを組み合わせて構築されたIoTデモに非常に驚いていました。皆さん、一目惚れしていました。ゲームに関心を持ち、どのように操作するのか学びたいという好奇心を持っていました。
特に「ゲームがどのように作られているのか」といった点に関心を持っており、デモンストレーションを実施したことで、Open Libertyがお客様にとってどのような選択肢となり、なぜお客様のアプリケーションのニーズに適しているのか、会話することができました。
また、Open Libertyやデモのマイクロサービス・アーキテクチャについて議論することもできました。1番ワクワクしたのは、みなさんがゲームを行うために列に並び、他のブースよりもその列が長くなって、様々な技術的なバックグラウンドを持っている人々も集まってきたことです。お客様の中には、機能向上のために新たなアイデアや提案をしてくれる人がいたり、ハイスコアを取るためにブースに戻ってくる人がいたり、そうすることでより一層多くの方々の関心と参加/体験が生まれました。お客様のユースケースを聞きながら、Open Libertyがどのようなメリットをもたらすことができるのか、Space Roverデモの改善についても話し合うことができました。

-(蓮見)ゲームを通じてLibertyの利点を実感できるというのは、非常に良い機会ですね。

-(田中)Space Roverの将来のロードマップはどのようになっていますか?

-(グナパラシンガム氏)現在、私たちが取り組んでいる機能の1つは、ゲームをクラウド上のOpenShiftと統合し、アメリカ、イギリスのハーズレー、カナダなど、さまざまな場所にゲームを展開することです。異なる国の人がゲームの対戦を行い、異なる国々のプレイヤー同士がスコアを競い合えるようにしたいと考えています。

(インタビュー中の田中と蓮見)

5.日本のJava開発者、顧客、ビジネスパートナー、IBM社員に向けていくつかのメッセージをお願いします。
-(グナパラシンガム氏)ロビンソン氏と同じになりますが、ただただ試していただきたいです。新しいものを試すことで、古いものに固執せず、多くのベネフィットを得ることができます。新しい機能が利用可能になりますし、お客様が気にしている重要な点の1つ、セキュリティについても新バージョンの方が旧バージョンに比べて安全性が高いでしょう。

(記念写真 / 左から、田中、ロビンソン氏、グナパラシンガム氏、蓮見)

インタビュー4回目・第1弾「IBM Application Runtimes CTO に聞いた WebSphere Liberty の歩み」は、こちらから

IBM Application RuntimesのCTO・イアン・ロビンソン氏へのインタビュー

記事執筆: Data, AI and Automation 事業部アニバーサリー広報チーム
撮影者:鈴木智也


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