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IBM MQ 最新情報 V9.2

こちらの記事では、IBM のメッセージ・キューイング型の非同期通信基盤、IBM MQの最新バージョン、MQ V9.2の主なアップデート情報についてご紹介します。

MQ V9.2 (出荷開始: 2020年07月23日)は、これまでのオンプレ環境はもちろんクラウド環境でのサポートをさらに強化しました。過去のMQ、メインフレーム、分散形で稼働するアプリケーションをシームレスに接続することができ、あらゆる環境のアプリケーションをつなぐ基盤へと進化しています。また、MQ のコンテナ機能のサポートも継続的に進化しています。(Operator対応、製品イメージのzip提供など)

MQ V9.2の新機能と変更点はこちらにまとめています。

こちらの記事では、この中から4つの新機能をご紹介します。

①ユニフォーム・クラスター

クラウド環境における可用性と拡張性のための新しいクラスター構成
・複数のキューマネージャーをグルーピングしてクラスターを構成 
・クラウド環境の多重化されたMQ アプリケーションに高い可用性を提供
・MQ クライアント接続の自動リバランスを実現
・クライアント・アプリケーションからの接続をUniform Cluster内のキューマネージャーに分散 
• キューマネージャーやクライアント・アプリケーションが増減した場合にも⾃動的に対応

②MQ Internet Pass-Thru(MQIPT)

ファイアウォールを隔てたMQ 通信を単純かつ管理しやすくするための機能を提供。ハイブリッド/マルチクラウドのMQ ネットワークを相互接続を可能にします。
・グローバルのメッセージング・ネットワークを実現
・MQ トラフィックをHTTPS に変換しインターネット上のセキュアな相互通信を容易に

③Aspera Faspio Gateway

遠隔地のメッセージングを高速化するためのゲートウェイ機能を提供
・パケット欠損やネットワーク遅延が大きな環境でのスループット低下を大幅に抑制
・高速ファイル転送で実績の豊富なAspera の中核技術をMQ メッセージングで活用可能に
・MQ Advanced ライセンスで提供

④Replicated Data Queue Manager 構成の災対構成(DR/HA RDQM)

Replicated Data Queue Manager(RDQM、複製データキューマネージャー)は、Linux RHELプラットフォームで構成可能な高可用性ソリューション。
外部ディスクなしで、オンプレミスおよびクラウド環境で高可用性を実現。

DR/HA RDQM(災対/高可用性RDQM)は、MQ Advanced 版のV9.1.5 以降で使用可能な新たなソリューション。
・大規模災害からの復旧時のデータ損失を最小化する高可用構成
・本番サイトのHA RDQM 構成を、災対サイトの別のHA RDQM にフェイルオーバー可能
・本番サイトの高可用性グループ(3ノード)が、災対サイトの高可用性グループの相対するノードにデータ複製される
・本番サイトと災対サイトのデータは常に非同期で複製

【参考】MQのサポート・ポリシー

IBM MQ V9.0 以降、Long Term Support (LTS) リリースとContinuous Delivery (CD) リリースの 2 つの主なタイプのリリースがあります。詳細はこちらを参照ください。

現時点における最新のCD とLTS のFix Pack はこちらを参照してください。
CD ではV9.2 リリース後、新機能が継続的にリリースされているます。新機能はこちらから参照頂けます。
V9.2(LTS)には、CD V9.1.1 からこれまでリリースされてきた新機能が取り入れられています。

製品情報

MQ V9.2 (LTS) 発表レター
IBM MQ for Multiplatforms 9.2, IBM MQ on Cloud, IBM MQ Appliance 9.2
IBM MQ for z/OS V9.2

MQ V9.2 製品マニュアル
https://www.ibm.com/docs/ja/ibm-mq/9.2

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