![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/79129909/rectangle_large_type_2_3f8960414ee871c947026d347aeed340.png?width=800)
IBM MQ 最新情報 V9.2
こちらの記事では、IBM のメッセージ・キューイング型の非同期通信基盤、IBM MQの最新バージョン、MQ V9.2の主なアップデート情報についてご紹介します。
MQ V9.2 (出荷開始: 2020年07月23日)は、これまでのオンプレ環境はもちろんクラウド環境でのサポートをさらに強化しました。過去のMQ、メインフレーム、分散形で稼働するアプリケーションをシームレスに接続することができ、あらゆる環境のアプリケーションをつなぐ基盤へと進化しています。また、MQ のコンテナ機能のサポートも継続的に進化しています。(Operator対応、製品イメージのzip提供など)
![](https://assets.st-note.com/img/1653096783098-4QXSNCiIQa.png?width=800)
MQ V9.2の新機能と変更点はこちらにまとめています。
こちらの記事では、この中から4つの新機能をご紹介します。
①ユニフォーム・クラスター
クラウド環境における可用性と拡張性のための新しいクラスター構成
・複数のキューマネージャーをグルーピングしてクラスターを構成
・クラウド環境の多重化されたMQ アプリケーションに高い可用性を提供
・MQ クライアント接続の自動リバランスを実現
・クライアント・アプリケーションからの接続をUniform Cluster内のキューマネージャーに分散
• キューマネージャーやクライアント・アプリケーションが増減した場合にも⾃動的に対応
![](https://assets.st-note.com/img/1653098075033-Rb5FWAExH0.png?width=800)
②MQ Internet Pass-Thru(MQIPT)
ファイアウォールを隔てたMQ 通信を単純かつ管理しやすくするための機能を提供。ハイブリッド/マルチクラウドのMQ ネットワークを相互接続を可能にします。
・グローバルのメッセージング・ネットワークを実現
・MQ トラフィックをHTTPS に変換しインターネット上のセキュアな相互通信を容易に
![](https://assets.st-note.com/img/1653097834529-oit2dRP1rm.png?width=800)
③Aspera Faspio Gateway
遠隔地のメッセージングを高速化するためのゲートウェイ機能を提供
・パケット欠損やネットワーク遅延が大きな環境でのスループット低下を大幅に抑制
・高速ファイル転送で実績の豊富なAspera の中核技術をMQ メッセージングで活用可能に
・MQ Advanced ライセンスで提供
![](https://assets.st-note.com/img/1653097768506-vsgaqYIUBt.png?width=800)
④Replicated Data Queue Manager 構成の災対構成(DR/HA RDQM)
Replicated Data Queue Manager(RDQM、複製データキューマネージャー)は、Linux RHELプラットフォームで構成可能な高可用性ソリューション。
外部ディスクなしで、オンプレミスおよびクラウド環境で高可用性を実現。
DR/HA RDQM(災対/高可用性RDQM)は、MQ Advanced 版のV9.1.5 以降で使用可能な新たなソリューション。
・大規模災害からの復旧時のデータ損失を最小化する高可用構成
・本番サイトのHA RDQM 構成を、災対サイトの別のHA RDQM にフェイルオーバー可能
・本番サイトの高可用性グループ(3ノード)が、災対サイトの高可用性グループの相対するノードにデータ複製される
・本番サイトと災対サイトのデータは常に非同期で複製
![](https://assets.st-note.com/img/1653104504930-SkrD06Jbeq.png?width=800)
【参考】MQのサポート・ポリシー
IBM MQ V9.0 以降、Long Term Support (LTS) リリースとContinuous Delivery (CD) リリースの 2 つの主なタイプのリリースがあります。詳細はこちらを参照ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1653097271013-cq0403tsWM.png?width=800)
現時点における最新のCD とLTS のFix Pack はこちらを参照してください。
CD ではV9.2 リリース後、新機能が継続的にリリースされているます。新機能はこちらから参照頂けます。
V9.2(LTS)には、CD V9.1.1 からこれまでリリースされてきた新機能が取り入れられています。
![](https://assets.st-note.com/img/1653097221701-gXSCeO8kAo.png?width=800)
製品情報
MQ V9.2 (LTS) 発表レター
IBM MQ for Multiplatforms 9.2, IBM MQ on Cloud, IBM MQ Appliance 9.2
IBM MQ for z/OS V9.2
MQ V9.2 製品マニュアル
https://www.ibm.com/docs/ja/ibm-mq/9.2
当記事に少しでもご興味お持ちいただき、さらに詳しい情報をお知りになりたい場合は、ぜひ下記アンケートよりお気軽にお問い合わせください。
ご記入いただいた方には、貴社の今後のDX変革にお役立てできるIBM の最新情報をお届けします!
どうぞよろしくお願い申し上げます。フォロー&記事のシェアをしていただけますと幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?