Tomcatをお使いいただいているお客様に - こんなにすごいWebSphere Liberty①
IBM が提供しているエンタープライズJava の実行ランタイム、WebSphere Liberty 。クラウドやコンテナ向けに軽量化してDevOpsなどとの親和性を高め、Java EE/Jakarta EE 仕様やMicroProfile などに準拠したアプリケーションを実行する機能を提供しています。
こちらの記事では、OSS(オープンソース・ソフトウェア)として公開され、よく利用されているTomcat と比較してWebSphere Liberty のメリットを第一弾としてご紹介したいと思います。
オープンソース版のLiberty
WebSphere Liberty は、OSS であるOpen Liberty として開発され、それを取り込む形で製品版が提供されています。Open Liberty の方は、EPL(Eclipse Public License)というライセンスで公開されており、誰でも無料で使用することができます。開発環境Eclipse に提供されているLiberty Developer Tools や、ビルドツールMaven に提供されているLiberty のPlugin なども無料です。サポートが必要になった段階でWebSphere Liberty を購入して移行していただくことができます。Open Liberty で利用していた構成やアプリケーションは,そのまま製品版のWebSphere Liberty でも利用できます。バージョンも完全に同期しており、Open Liberty の新しいバージョンで実装された新機能は、同じ月にリリースされる製品版のWebSphere Liberty でも、すぐに利用できます。
Liberty ではより多くの機能が利用可能
Libertyでは、Tomcatよりもはるかに多くの機能が利用できます。Tomcat では、基本的なHTTP サーバー機能を提供するServlet や、簡便なテンプレートエンジンであるJSP など、エンタープライズJava 仕様のごく一部の機能しか利用できません。データベースとJava のオブジェクトを連携したり、REST でシステム間連携したり、依存性注入を利用しようとしたりした場合は、関連する機能を別途入手し、Tomcat と組み合わせる必要があります。
Liberty では、エンタープライズJava の標準仕様であるJava EE/Jakarta EE に完全準拠しています。上記のような機能も、JPA/JTA、JAX-RS/JSON-P、CDI のような機能としてLiberty では最初から提供されています。
また、Java でマイクロサービスを実装するための仕様、MicroProfile にも対応しています。Java EE とMicroProfile の機能を組み合わせて使うこともできます。
Liberty ならば、各種機能の入手と組み合わせ確認、バージョン管理の煩わしさから解放されます。
WebSphere Liberty は、2021年に登場した新しいWebSphereライセンス、IBM WebSphere Hybrid Edition(WHE) で利用できます。こちらの記事でWHE についてご紹介しています。ぜひご覧ください。
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