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グラフィックレコーディング、引き出しを増やすためのチームでの振り返り方法

こんにちは、今回は川田がお届けします。テーマは「グラレコちょっといいアイデア」です。

◇ ◇ ◇

みなさん、実施したグラフィックレコーディングの振り返りはどうやって行ってますか? 一人の場合は、実施した際の動画があればもう一度見返したり、取ったメモを見返したり……でしょうか。

また、イベントやワークショップの運営者の方や参加者の方々から「今回のグラフィックレコーディングよかったよー」というフィードバックをもらえることは非常にうれしいですし、励みになりますよね。

ですが、ある日、ちょっと気づいてしまったのです。

「褒め合うだけで良いのか。もっとここがダメとか言って欲しい」(怖)

今回は、以前やったチームでの振り返り方法がなかなか良かったのでは?と思ったので改めてまとめてみたいと思います。

帽子から“役割”を得る

利用するのは「シックスハット法(Six Thinking Hats)」という強制発想法です。日本語訳で「6つの帽子思考法」とも言われます。

白:客観的思考
黄:肯定的思考
赤:感情的思考
青:管理的思考
黒:批判的思考
緑:創造的思考

メタファーとしてこれらの色の帽子を被ることで(紙などで帽子を作って被ると没入が促進されそうですが)、それぞれの視点に立ち、考えていきます。

部活では、これら明確に役割が分かれた「6つの帽子」を被ることで、その帽子の役割の視点でテーマを観察し、その視点でアイデアを出していくというこの方法を利用して振り返りを行っています。

みんなで振り返る

方法は、シックスハット法のいくつかの「帽子」をピックアップして、一人に3役渡して、一つひとつのグラレコをみんなで見ていくだけのシンプルな方法を採用。

6つをすべて実施するのは少し骨が折れるとともに、最後は前向きな気持ちで終わらせたいなと思ったので、それぞれの色の視点を少しカスタマイズして、付箋の色と合わせて実施しました。

GOAL
自分には見えていない視点を発見する
自分では思いもよらない発想やアイデアを得る
PROGRAM
・各担当による概要説明
・帽子による振り返り
説明は1つにつき5分程度、帽子による振り返りは大体4つで20分程度、参加メンバーそれぞれが3つの付箋を持って、コメントを書いていきます。
RULE
頭の中に帽子を被った小人を3人住まわせて、それぞれの立場で付箋にコメントしてください。

水色(=青):冷静に褒める人
黄色(=緑):よい情報や価値を提供する人
ピンク(=赤):情熱的にアドバイスをする人

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(実際にやってみるとこんな感じ)

誰かがピンクの付箋でコメントを書くと、それに引かれるようにピンクの付箋が増え、水色の付箋で誰かがやるとまた……、それは黄色の付箋でも……。

誰かの視点が他のコメントを書く人の思考の補助線になり、それまでは見えていなかった新しい見方ができたり、新しい批判のポイントが出てきたりと、多面的に振り返ることができました。

オンラインでもMuralMiroにグラフィックレコーディングを張りながら、DiscordZoomを活用して振り返ることができる方法です。部活でも今後、定期的に実施していければと思います。

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活動の様子は Twitter などでご紹介しています。勉強会を共同開催するなど、メンバーに向けて何か一緒にできないか? などあれば、お気軽にこちらのnoteやTwitterにコメントいただけると嬉しいです。

(記:川田智子)

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