分裂自己との対話④〜和解〜
①メイン②死神→父性
③正論オバケ
④キッズちゃん
⑤ママ
メイン:キッズちゃんこんにちは!
キッズちゃん:おねえちゃん、はじめてはなしかけてくれたね。
わたしきらわれているのかとおもった。
メイン:そうだね、ちゃんとお話ししたことなかったね。
今までちゃんと話せなくてごめんね。
きっと今まで辛かったし寂しかったよね。
キッズちゃん:うん、さみしかったよ。
わたしはおねえちゃんのことずっとみてたよ。
おねえちゃんがつらそうにしていたのもしってる。
メイン:そっか、あなたはちゃんと私の事を見てくれていたのね。
それなのに私はあなたの事を気づいてあげられなかった。
キッズちゃん:おねえちゃん、わたしのことをずっとみたくなさそうだった。
ずっとさけられているようなかんじがした。
だからわたしもおねえちゃんのことがずっとこわかった。
はなしたいけどはなしかけられなかったよ。
でもいまはなしかけてくれてすごくうれしい。
メイン:そうだね、私は確かにあなたの事をちゃんと見ようとしていなかったね。
私きっとあなたと向き合うのが怖かったんだと思う。
でも私もこうやって話せて嬉しい!
勇気を出して話しかけて良かった。
本当に今までごめんね。
キッズちゃん:わたし、いまならおねえちゃんのきもちわかるきがするよ。
だっておねえちゃんはほんとうはわたしとおなじにんげんなんでしょ?
はやくおとなにならなきゃってがんばっていたのもわたしずっとみていたよ。
それははやくおとなになりなさい!っていわれていたからだよね。
ずっとむりしてたのもしってるよ。
おとなになりたいからこどものわたしをみたくなかったんだよね。
メイン:キッズちゃんは私の事を本当になんでも知ってるのね。
私よりずっと私の事を知っているのかもしれない。
すごいよ本当に、ずっと見ていてくれてありがとう。
温かく応援してくれていたのも伝わっているよ。
でもそれでずっと自分の寂しさを押し殺していたんだよね。
今まで散々我慢させていたくせに勝手だけど、もう我慢しないでほしい。
キッズちゃん:うん、ありがとうおねえちゃん。
おなじにんげんだからなのかな?
ことばにしなくてもなんとなくおねえちゃんのつたえたいことがわかるよ!
メイン:うん、私もなんとなくそんな気がする!
私、キッズちゃんと話していて一つ気が付いたの。
子供の面って大人になっても誰しもあるものなんじゃないかなってそう思った!
そしてそれは決して恥ずかしい事ではないしとても良い事で大切にしないといけないんじゃないかなって。
キッズちゃん:わたし、すこしこわかったの。
おとなになったらわたしがきえちゃうんじゃないかって。
でもわたしもおねえちゃんとはなしていてわかったよ。
わたしはおとなになってもわたしだし、きえることはないんだなってそうおもった。
きえたくないからずっとにげていたの。
でもにげなくてもわたしはわたしなんだなっておねえちゃんがおしえてくれた。
じぶんとお話しするのってたのしいんだもん!
わくわくする!
メイン:キッズちゃんのそういう無邪気なところとても好き!
どうして今まで気づいてあげられなかったんだろうって思う。
私は忘れちゃいけないものを忘れてしまっていたんだなってキッズちゃんに教えてもらえたような気がするよ。
大人になってもそういう感覚を大切にしたらいいんだなってそう感じたよ。
大人になったらキッズちゃんが消えてしまうんじゃないかって恐れるのは、おそらく私が子供の自分を大切にしていなかったからだと思うわ。
私は心のどこかで大人と子供は別の人間だってそう思っていたような気がするの。
でもキッズちゃんと話してそれは違うんだなって感じた。
大人でもこんなに真っ直ぐな気持ちになれるんだなってキッズちゃんが教えてくれた。
本当にありがとう。
キッズちゃん:おねえちゃんありがとう!
だいすきだよ!
メイン:私もだよ!
これからもずっと一緒にいようね!
約束だよ!
キッズちゃん:うれしい、おねえちゃんありがとう!
でももうそろそろわたしいかなきゃいけないみたい。
メイン:そんな悲しそうな顔しないで!
キッズちゃんみたいな真っ直ぐな心を持っていたら大人になっても楽しいはずだから。
それに私これからキッズちゃんのことを大事にするから安心して!
キッズちゃん:うん、ありがとう!
すてきなおとなになろうね!
おねえちゃんとならできるきがする!
ママ:キッズちゃんいなくなったみたいね。
彼女はしっかりとあなたの中に統合されたと思うけど、今どんな気持ちかしら?
メイン:何だろう、どんな自分でも大切にしようというか自分の素直な気持ちを大切にしたいなって初めて思えている感覚、かな。
キッズちゃんのピュアさを守りたいというか愛しいなって気持ちがあるから、自分の中にあんなに愛くるしい存在がいるのなら大人として大切にしないといけないなってそう思う。
ママ:とても大切な事に気付けたようね。
世の中の大人というのは子供じゃない事が大人であると考えがちなのよ。
しかしそうやって大人と子供を別の生き物であるかのように考える事がむしろ大人としての成熟を妨げてしまうものよ。
私の個人的な意見なのかもしれないけれど、素敵な大人というのはどこか少年や少女のようなピュアさや好奇心がある。
大人と呼ばれるような年齢になって世の中の汚さを知ってその上で尚もピュアでいられる人というのがどれだけ強い精神性の持ち主なのか、私はそういう人に魅力を感じるわ。
正論オバケ:よくいい歳した大人が若い連中を生意気だとか何だとか言って悪く言ったりするよな。
しかし己の保身ばかり考えて歪んだプライドを育てる事が果たして大人になる事なのか、あいつらは何か大きな勘違いをしている。
そしてそれでいて自分より地位や権力のある人間にはペコペコする。
もともとは自分たちだって子供だったはずなのにあまりにも滑稽だと思わないか?
所詮は自分たちだって弱いのに他人の弱さにやたらキツくあたるのは優しさに飢えてるからだ。
奴らの心に余裕がないのは社会がクソだからだという見方もできるが、たとえ社会がクソでも自分は自分だ。
どれだけクソな社会に揉まれても綺麗な奴は綺麗なままだ。
そういう大切な事を忘れない人間はピュアな奴だな。
メイン:大人って何なんだろうなぁ。
今まで思っていた大人のイメージが良くなかったのかもしれない。
①メイン②死神→父性
③正論オバケ
④キッズちゃん→子供
⑤ママ
続く
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