ドーパミン的愛情とオキシトシン的愛情
ドーパミン的愛情とオキシトシン的愛情というのを聞いたことがあるでしょうか。
今回はこの2つの愛情を通じて恋愛や結婚などのパートナーシップについて話していきたいなと思います。
まずはこの2つの愛情の概要をChatGPT聞いてみましょう。
【ドーパミン的愛情】
ドーパミン的愛情は、興奮や刺激を伴う情熱的な愛情を指します。
ドーパミンは、報酬系として知られる脳の領域で活動し、快感や喜びをもたらす役割を果たします。
ドーパミン的愛情は、恋愛の初期段階や熱烈な恋愛感情を表現するときに関与することがあります。
新しい出会いやロマンチックな行為によって、ドーパミンが放出され、愛情の高揚感や興奮が生まれるとされています。
【オキシトシン的愛情】
オキシトシン的愛情は、親密さや絆、信頼感に基づく愛情を指します。
オキシトシンは、信頼や絆を形成するために重要な役割を果たすホルモンであり、出産や授乳時にも放出されることで知られています。
オキシトシン的愛情は、深いつながりや共感、思いやりを表現するときに関与することがあります。長期的なパートナーシップや家族の絆など、持続的な関係において重要な要素とされています。
これはあくまでも僕の持論ですが、一般的には恋愛とはドーパミン的愛情からスタートするという風に認識しています。
ドーパミンは瞬発力があるので、恋愛関係に至る為の起爆剤としての作用があります。
ドーパミンを起爆剤に恋愛が始まる場合には、容姿がタイプであるとか何らかの性的魅力などを感じる等の理由で相手に対してドーパミンが湧いた事をキッカケに相手に興味を持ちます。
そしてデートでロマンティックな雰囲気を演出したり、ハグやキスやセックスなどの身体的な接触によってドキドキ感が最高潮を迎え、交際に至る事が多いでしょう。
しかしながらあくまでもドーパミンは瞬発力であり起爆剤である為、それだけで良好な関係を維持するのはまず難しいでしょう。
そこで大切になってくるのがオキシトシンです。
ドーパミンを瞬発力だとすると、オキシトシンは持久力のようなものとして捉えられるでしょう。
オキシトシン的愛情は相手とのコミュニケーションを通じて生まれる信頼感を原動力にした愛情です。
親しい友人との間に芽生える友情などもおそらくオキシトシン的な愛情に近しいのではないかと思います。
いわゆるダメ男ダメ女に引っ掛かる人たちのありがちなパターンとしてはドーパミンで一気に熱量が上がり距離が近づき、あっという間に相手に飽きられるというようなパターンでしょうか。
甘い言葉で口説いたり少し強引めにセックスに持ち込まれるというのは恋愛経験の浅い恋愛弱者からすると夢にまで見たシチュエーションである事も少なくないので、あっさり惚れてしまうのです。
特に自尊心の低い人は押しに弱く、相手に好きだと言われたり性行為などを通じて相手に必要とされる事だけで相手を好きになってしまうという傾向も強いです。
この話には僕自身がゲイである事も非常に大きく関係しています。
というのもゲイはそもそもゲイ同士で出会う為にマッチングアプリやSNSでの出会いが中心になるという問題があります。
インターネットで出会うとなると相手を選ぶ基準というのはやはり容姿に偏りがちになります。
会う前からスペックで判断しがちになってしまうのです。
異性愛者であればマッチングアプリやSNSを使わずとも学校や職場、その他趣味のコミュニティなどで自然と出会いがあるものです。
そしてその中から自然と親しい人ができてその中から段々と信頼を深めて恋愛関係に至るという事がしやすいのです。
マッチングアプリやSNSでの出会いというのは心で繋がるより前に損得勘定で判断してしまう為にスペック主義に陥りやすくなります。
また恋人を作る為に出会いを探しているという大前提がある事によって、利害が一致するとお互いの事をよく知らないまますぐに恋愛関係に発展してしまう事も問題としてあります。
つまり信頼関係を構築する前にドーパミン的愛情だけで突っ走りすぐに恋人になったりすぐにセックスをしてしまうという流れに陥りやすくなってしまうのです。
特にゲイ同士の場合だと、他の記事でも書いた通り同性同士という親近感のようなもので性に対して開放的で遠慮がなくなりやすいという背景もあります。
ゲイに限らずマッチングアプリ主体の出会いというのは長い時間をかけて友人から段々と恋人へ関係が移行していくというステップを踏みづらいのではないかと思っています。
しかしながらいきなりドーパミンで繋がるといわゆる熱しやすく冷めやすい関係に行き着きやすく、長期的に見るとなかなかうまくいきづらいのではないかという風に考えています。
最近僕が考えているのは、親友的な存在を作る事の大切さです。
親友と呼べるような深い信頼関係は時間をかけて構築していくものです。
恋愛となるとドーパミンで突っ走りたくなりますが、土台であるオキシトシン的愛情を獲得する為にはまず恋愛に至るかどうかは別として親友を作れるようなコミュニケーション能力が大切なのではないかと思います。
そして親友的な関係を構築できる人同士が親友的な関係性の中から恋愛関係に移行していくというのが長期的に見たら最もうまくいくのではないかと考えているのです。
ところが、ここで非常に難しい問題があります。
親友だからこそ自分らしくオープンでいられたのに、恋人となると急に自分らしくいられなくなる人というのが多い事です。
恋愛関係に移行する事で本来存在していたはずの居心地の良さというものが破綻してしまうという事です。
この状態を僕はオキシトシン的愛情とドーパミン的愛情が共存できないという事だと認識しています。
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