外資系投資銀行に入社するには(就職・転職活動)

皆さんが気になる点として、外資系投資銀行で働くにはどうすればよいのか、が一番知りたい情報ではないでしょうか。

私も業界に入る際、情報を集めようと調べてみましたがインターネット上にはなかなか有益な情報がなかったため、今回何回かにわたってまとめていこうと思います。新卒、中途採用共に採用担当として実際にプロセスを運営した立場で説明するので、少しでも得るものがあると嬉しいです。

まず、外資系投資銀行に入る道としては国内新卒、海外新卒、海外MBA、国内転職の4つのルートが考えられます。

国内新卒はハードルは高いですが、足下では一定の採用数の枠が確保されている会社が多く、特にIBDでは毎年コンスタントに各社複数名採用していることが多いです。

海外新卒は海外大学にて学ばれている学生が対象となりますが、IBDの採用は1,2名程度の場合が多く、また数週間オフィスにてインターンした上で採用が決まるため、やや特別なルートとなります。

海外MBAも海外新卒と同じようなルートとなりますが、近年では以前ほどメジャーな採用枠ではなくなってきています。

最後に国内の他社より転職するケースですが、同業他社、事業会社、コンサル等様々なバックグラウンドでの採用例があり、一定以上のポジションになるとこの転職組が大多数になります。

選考の進め方はそれぞれのルートにより異なりますが、大まかに書類選考→個人面接を複数回(数回ではなく10回程度となるケースがほとんど)という流れになります。

今回はまず国内新卒採用の流れについて説明します。

国内新卒の場合、夏~冬にインターン、冬に本選考となるケースがほとんどですが、インターンが非常に大事となるので目指している方は是非インターンへの参加を絶対に勝ち取ってください。

インターンに参加せずにオファーをもらった学生は毎年各社いますが、インターンに参加するに越したことはないです。

インターンの内容は各社ばらばらですが、最も充実している米系では数日間M&Aのプロセスに沿った課題、その他講演やパネルディスカッション中心のところもあります。

選考ではないと各社が学生の皆さんにお伝えしているように、インターンで一発で決まることは基本的にないと思ってもらって構わないです。

インターンを行う重要な目的な一つが、投資銀行業界や会社をよく知ってもらうためのマーケティングであり、一人でも多くの優秀な学生に興味を持ってもらうために会社側もリソースを割いて行っています。

一方、マーケティングのためだけに行っているかというと、それは違う、という答えになります。

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