自分の家族のことをよく知る 《わが家専門家》 として、必要な情報を取捨選択し、 《自分たちのスタイル》 をつくっていく (大変な状況のなかでの暮らしのヒント)

わが家専門家+自分たちのスタイル


今日紹介するのは、《わが家専門家》と《自分たちのスタイル》です。

感染症についてやその対策、在宅勤務や、家庭での子どもの教育・子育て、オンライン関係の技術など、日々、いろいろな情報が入ってきます

状況の変化について行き、対応するため、これまで以上に、多くの情報を読み、いろいろなことについて調べていると思います。

そのなかには、自分たちの家族や暮らしに合わないものもあるでしょう。

そういうものまで取り入れたら、自分たちの暮らしが、むしろ不安定になったり、苦しくなる可能性があります。

▼      ▼      ▼

そこで、よいからと、すべてを取り入れようとするのではなく、自分たちの状況や性格に合ったものを取り入れるようにします

それ以外のことは、取り入れずに流せばいいのです。

どんなに正しいこと・よいことでも自分や家族の状況や性格に合わないものは、必ずしも取り入れる必要はないでしょう。

その情報やアドバイスを発信している人は、自分や家族のことをよく知りません

自分や家族のことを知っているのは、自分たちの方なのです。

その情報の内容に関しては相手が専門家かもしれませんが、こちらは《わが家専門家》です。

それゆえ、(わが家についての)専門家として、わが家に適した情報を適切に取り入れるようにするのです。


もちろん、自分たちに合わないもののなかには、そこで言わんとしていることは大切だと思い、共感するものもあるかもしれません。

方向性としてはよくても、そこで提案されている具体的方法が自分たちには合わないということも、しばしばあります。

そういうときは、《それをやらない代わりに自分たちは何をするのかを考えるようにします。

目指すことを実現する、自分たちなりのやり方を考えるのです。

そうすることで、そこで言われていることを、自分たちに合う方法で実践することができます。

このようにして、《自分たちのスタイル》をつくっていくのです。


わが家のスタイルは、自分たちでつくる

このnoteで書いてあることを参考にするときも、そうです。

先日、庭でのアウトドア・ディナーについての例を出しましたが、マンション住まいで庭がないというときには、庭ではなく、《それをやらない代わりに》どこでやるのか、ということを考えればいいのです。

ベランダでやるのか、窓際の家のなかでやるのか、そういうアレンジをすればいいのです。

あるいは、ディナーで工夫するのではなく、《それをやらない代わりに》どこで工夫するのか。

そういうことを考えていけば、具体的なところが自分に合わない情報も役立てることができます

▼      ▼      ▼


結局のところ、情報を発信しれくれている人は、読み手のためと思って書いていても、読者一人ひとりの個別具体的な状況はわからないのです。

そのため、多くの人にわかってもらうための例や、自分の例を紹介しているに過ぎません。

だからこそ、自分は《わが家専門家》なのだ、と自信をもって、自分たちに合うものを選んだり別の方法を考えたりすることが大切なのです。

わが家専門家+自分たちのスタイル

---------------

今日紹介した《わが家専門家》は、認知症のご本人やご家族がよりよい暮らしをつくっていくための『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』に収録されているものです。

自分たちのスタイル》は、『日々の世界のつくりかた:自分らしく子育てしながら働くためのヒント』に収録されているものです。

どちらも、認知や、仕事と子育ての両立、という特有の文脈におけるコツでしたが、普遍性を持っているものなので、今の状況にも役立ちます。


なお、文中の《それをやらない代わりに》は、『感性科学マーケティング・パターン:実践・習得のコツのことば』に収録されているものです。

他の人の事例から学ぶときには、必ずしも同じことをしなくてもよいが、その代わりに何をやるかを考える、という話で、まさに今の状況でも役立つ考え方だと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?