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33/* 無駄な便利が想像力を妨害する

100円ショップで、なにか良いものないかなと物色していたらこんなものを見つけた。

えー!これ買うものなんだ、、!
と驚いてしまって、手にとった瞬間にはスマホを立ち上げてカメラで撮っていた。

僕らの小さな頃は、割り箸鉄砲は自分たちで作るものだった。割り箸鉄砲が上手に作れるだけで、少しもてはやされるような世界だったから、みんな競って作り方を学ぶ。そのうち、器用なやつは連射できるやつ、とか、威力がめちゃくちゃ強いやつ、とか、輪ゴムをたくさんストックしておけるやつ、とか小細工をし始めて、どっちがよりかっこよくて、ハイスペックな割り箸鉄砲を作れるか競ったものだ。

そういった経験を通して育まれた知的好奇心とか、完成は、決して100円で変えるものではない。無駄な便利は、想像力を妨害する。ちょっと不便なくらいの方が、そういった意味では豊かなのかもしれないな。

とはいえ、僕らの時代だって、それより前の人たちからしたら無駄な便利があふれていた時代に違いない。生活の知恵、みたいなものはどんどん既製品に乗っ取られている。

何か困ったことがあったとき、考えるよりも先にググり始めたらまずいなと思った。調べたら大抵の悩みをそれなりに解決できる答えらしきものが出てくるし、それを実現できる何かがレコメンドされる。それがクセになってしまうと、ぐぐっても出てこなかったとき、何にもできなくなってしまうなー、と。

無駄な便利に妨害されているのは、果たして想像力だけなんだろうか。。。

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