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52/* 気を張らず頑張り合う

友達であれ、恋人であれ、家族であれ、自分以外の誰かと生活の一部を共にするためには、努力が必要だ。気の置けない関係を維持するためには、相応の気が必要だ。かといって、その人と居ることに気を張らなければいけない状態も健康では無い気がする。

最終的に、気を張らず頑張り合える関係が、何とかうまくやっていける秘訣なんじゃ無いかなーと思う。

顔色を伺う、という言葉がある。例えばとてつもなく怖い上司がいたら、部下は上司の顔色を伺って行動をすることだろう。人によっても違うとは思うが、威圧や否定は萎縮を生んでしまうから、顔色伺いをさらに助長してしまう。そうすると、行動の判断基準が、怒られないようにするためには、とか、そういったことになってきてしまう。

顔色を伺った結果の行動は、能動的でもなければ相手を思いやった結果で生まれたものでも無い。ただ唯一怒られたくないという逃避のためだけのものだ。それが僕のいう、その人といることに気を張らなければ行けない状態だ。上司と部下のみならず、親と子、友人、恋人など、あらゆる状況においても同じだ。

僕も、この人を怒らせたくないから、とか、これ以上関係を悪化させたくないから、と、自分でも思っても無い行動を切り出してしまうことがあった。でも、そこには必ず無理が生じてきてしまって、結果歯車が噛み合わなくなる瞬間が訪れる。たとえその行動が善意から生まれたものだと思っていたとしても、そこに想いがこもっていなければ誰かが傷つくことになるのだ。

逆に、その人と一緒に居たいなという想いさえあれば、別に無理をしなくたって、思いやりや気遣いが自然と出てくるんじゃ無いだろうかね。

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