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91/* 清志郎もうかばれない

そういえば明日は、またまた機会をいただき中野ムーンステップというライブハウスで歌わせてもらうことになりました。折角だからオリジナル歌おう、と昔の曲やらボイスメモを漁っていたら、出るわ出るわ、人様には聴かせられないような曲の数々。いわゆる黒歴史、というやつです。

でも、まあ、これもまた折角なので、そんな黒歴史のうちの一つを晒すことにしました。曲名は『清志郎もうかばれない』らしいです。「らしい」というのは、この曲を作ったときのことを僕はほとんど覚えていなくて(おそらく5年くらい前?)、歌詞もコードも残されていない中ポツンと登場した曲だから、「らしい」としか言えないのであります。

歌詞を書き起こしたので、読んで見て、それでもまだどうしても聞きたいという人だけ、聞いてください。一番下に音源貼っておきます。

『清志郎もうかばれない』
いつになったらテレビから うれしいニュースが流れるの
これじゃ死んだ清志郎もうかばれやしない
ああ、僕らはいつになったら となりの人を愛せるの
競っているのは、どんぐりの背比べなことばかり

ああ、ぼくらはいつまでも 建前平和にいりびたり
男と女の決別も 気づけば今じゃ水の泡
ねえ、いつになったらみんなが 平和な顔して歩けるの
黒白黄色とならんではダメってきまりはないんだし

ねえ、いつになったら僕らは 理由もなく笑えるの
笑える理由を探しては 途方に暮れて涙する

ああ、こんな世の中じゃ生まれてくる子もヤだって
今すぐ引っ込んじまって 涙もでやしない
こんな世の中じゃ こんな世の中じゃ 僕らもイヤさ
生きる楽しみも保証されていない
世の中で生きる そんなことしたくはないさ

ああ、ここまで読んじゃいましたか。きてしまいましたか。ならば曲も聴いて帰ってくださいね。

おそらく、ですが、これは僕が岡林信康や加川良を聴き漁り、中身のない反骨心を抱いていた時期の歌じゃないかなと思います。いづれにせよ、この曲で歌われていることは僕の本心だし、この曲をデモだけ撮って記録に残そうとしなかったのも、そのころの僕の本心なんじゃないかな、と思います。

ぐだぐだのデモですが、僕はそんな昔の僕の本心になんとなく共感して、すこし愛おしくもあるな、と感じました。


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