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ハノイグルメ #3 John Anthony Cantonese

本シリーズ、まさかの約1年ぶり投稿。
いや、あの、えっと、構想自体はかねてより何店舗かあったんです。ただ記事に起こそうとするとお一人様ではどうしても消化できない量と種類のメニューを頼む必要が出てくる訳で、つまりその(ry

……はい、御託はこの辺りにしておいて、私(案山子)の嗜好と偏見に基づいたハノイの日系以外のご飯屋さんを紹介していくコーナー始めていきますね。
第3回目は、なんと点心!普通に中華じゃないところが、ちょっと珍しいよね。

John Anthony Cantonese Grill & DimSum
Address: 8 DoDucDuc, MeTri, NamTuLiem, Hanoi (*JW Marriott Hotel)
Tel: 024-3833-5588 (ext1137)
Dress code: Smart casual
https://portal.marriott.com/hanjw-dining/john-anthony

今回何故5つ星ホテル内のレストランなんぞを題材に選んだかといえば、色々と理由はあるのだけれど。最大の理由は烏龍茶が絶妙に美味い事が挙げられる。ちなみに烏龍茶の話はあと3回くらい蒸し返すつもりだけど、どうか懲りずに聞いてほしい。

こちらのレストランは、米朝首脳会談の折に某大統領が宿泊したことで知られるJW Marriott Hotelの一角にある。かつては"Crystal Jade Restraint"と呼ばれシックで落ち着いた内装と雰囲気の店舗だったが、いつの間にかリニューアルされ華美でオシャレな感じに。ただメニュー等は見たところ特に変わってない様で安心。ちなみに”John Anthony”が一体何処の誰なのかはまだ知らない。
通常はハノイでも比較的珍しい高級な中華料理の数々が並ぶのだが、今回取り上げる点心メニューは昼限定で出ている。くれぐれも誤って夜行かないように。

で、こちらで取り扱いの烏龍茶(1回目)、メニューには"凍頂烏龍"と記載されているが、聞くところによれば元の茶葉は台湾直輸入とのこと。普段スーパー等で売っているウーロン茶がいかになんちゃって飲料であるかを実感させられてしまうので、これだけでも一見の価値ありでは?と個人的には思っている。
もっとも、人前でこの話をすると大抵「いや、なんで中華料理の店の紹介でわざわざ烏龍茶推すの?」とか言われるんだけれども。分かる人にしか分からないやつなんだろうか?うーん。

点心メニューはおよそざっくりこんな感じ。
定番の"小籠包"(1枚目)は中の汁までアツアツ、代表メニューに恥じないような非常に丁寧かつ繊細な味わい。その他にも"水晶鮮蝦餃"(2枚目)はプリみが深い海老がまるっと入っているし、"香菇焼売皇"(3枚目)は上にちょこっと乗った魚卵が見た目のみならず味にもアクセントを加えており絶妙に良かったりする。

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ついでに一押ししたいのが4枚目のこのオレンジ。"甘筍流砂包"というやつになるのだが、中身はキャロットx卵黄によるカスタードクリームで、おやつ感覚で気軽に食べられる自然で優しい甘さがちょうどいい。

基本的には上記メニューをはじめ数品を注文し、合間合間に烏龍茶(2回目)を嗜むのだが、勘のいい人ならここでふと気づくと思う。烏龍茶の風味が食事前の頃と微妙に違う事に。
単に口の中をリセットさせるだけでなく、その過程で先程とはまた違った感覚を楽しませてくれるなんて、なんて素晴らしい……!

もちろん食後のデザートだって秀逸だ。
さっきのオレンジはカウントしないように。
個人的イチオシは"薫衣草奶凍"というもので、メニュー上ではラベンダーパンナコッタと併記されている。
「パンナコッタは分かるけど、ラベンダーって何だよ?」と思うかもしれないが、なんとこの一品、ラベンダーの味がする。いや、そもそも私はラベンダーを食べたことなんて一度も無いが、これに関しては、もう直感的に「あぁ、ラベンダーの味だ」と実感する程だ。何を言っているのか理解できない人は是非実食を。

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もう一つはこの"椰皇凍"ことココナッツプリン。ミルクだけでなく果肉まで余さず使って作りましたと言わんばかりのこちらは、ほぼ素材一本で勝負しに来ている。で、結果圧倒的に強い。

そしてそんな個性豊かなデザート群に当然烏龍茶(3回目)が合わない訳がない。食後の優雅なひと時。なお、この時まだ昼である。仮に日曜に行ったとして、まだ夜を残しているにも関わらず溢れんばかりの充足感が心身全てを包んでくれる。所謂「頑張った自分へのご褒美」にはコストパフォーマンス面も含め最適と言えるのではないだろうか。

……あ、そういえば大事な事を一つ忘れるところだった。
各点心メニューは蒸籠1つ毎に3個ずつ入っていることが多いので、是非3の倍数の人数で行くことを推奨する。
2人で行くと大体残りの1個の譲り合いが多発してしまう(実体験)。

#海外生活 #ご飯 #ベトナム #ハノイ #ハノイグルメ



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