わたなべむつみ

フリーランス準備中 | 子どもと家族にまつわる分野で、主にコミュニケーション・たまに執…

わたなべむつみ

フリーランス準備中 | 子どもと家族にまつわる分野で、主にコミュニケーション・たまに執筆の仕事をしています。

マガジン

  • 親を失うかもしれない日記。

    私が私の家族と向き合うための日々を綴ったマガジン。私が安心できる粒度で表現していくつもりなので、悪しからず。 結末も結果も、何も決まっていません。どうなるかわかりません。 私が揺れているさまを見守ってくださる方、道筋を見つけていく旅をご一緒できる方におすすめです。

記事一覧

夏のおわり | 2024/09/01

今年も早いもので、暦の上では夏が終わった。夏の最後は台風に大きく左右されて、いろんな人がたくさん翻弄されていた日々だったようにも思う。 この夏は、本当に大きな決…

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最後の別れを告げる時 | 2024/08/30

大切な友達のお父さんが、私がこの街に帰ってきてすぐ、亡くなった。 訃報を受けて、すぐ予定を入れる。今日、8月30日は告別式だった。最後のお別れを告げる日。 社会人…

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好きだった人が結婚した | 2024/08/10

好きだった、大切な友人が結婚した。 その人の結婚式に参列した。 そのことのためだけに、現場に向かうのはどうしても心が落ち着かないので、仕事の打ち合わせを入れたり…

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他のことかと思ったら自分のことだった | 2024/06/13

心と身体のバランスを完全に崩してから、3ヶ月ほど、自分の言葉で発信することを辞めてしまっていた。 もちろん仕事での最低限のことや、書かなければならないこともあっ…

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歩まざるを得なかった道を振り返られるとき | 2024/03/05

ある日、「むつみさんは早くからレールから降りて、色々と経験をされてきたのですか?」と聞かれたことがあった。 「レールを降りた」 ということよりも、 「レールに降…

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思った以上に色んなことが言えない | 2024/03/01

私から見ている私の像っていうのは、なんでもかんでもあっけらかん〜としていて、割とオープンな方だと思っていたんだけど。 最近の自分は案外そうでは無いのかも、って思…

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母親になるということ | 2024/02/24

母親になるということ昨今叫ばれている『性別役割分業を撤廃しよう』という声から、抗うようなことを綴ろうとしているのを覚悟し、表現をしてみようと思う。 なぜならばそ…

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モノクロからカラーになるとき | 2024/02/23

最近、いろいろなことをぼんやり思い浮かべることが多く、その度に「記しておかないと」という強い衝動に駆られてしまう。その場で記録していかないと、するすると思いが逃…

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親を失うかもしれない日記 | 2024/02/22

しっかり体調を昨日から崩しております……。疲れてるのかな…?頑張りすぎたのかな…? 少なくとも、このnoteを書く時間が自分と向き合う時間となりつつあり、新しい自分…

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表現しつづけていないと何かに呑まれてしまう | 2024/02/21

最近ずっと、お守りのように聞き続けている動画がある。 【加藤シゲアキ】愛が何か知りたくて、僕はこの本を手に取った|#木曜日は本曜日 彼の言葉が、グサグサ刺さって…

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記憶の執着 | 2024/02/19

小さい頃の記憶が、あるとは言えど、人よりも少ないと思う。 おそらく、代わりに覚えてくれている大人たちを何度も何度も喪失しているからだと思う。 だから私は、「小さ…

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私の経験は私だけのもの | 2024/02/05

朝、目を覚ましたら涙のようなものを流していた。夜見た夢が怖すぎて、涙を流しながら朝を迎えたのだと思う。本当に夢のなかで怖い夢を見てた。 たくさんの人が不本意な形…

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誰かが素地をつくってくれたから | 2024/02/04

私は本当に恵まれていると思う。 やっと、こうやって言葉に落とし込んで表現できるようになったと思う。腹落ちして表現できるようになった。 今までずっと、1人で頑張っ…

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推しの脳内をどうしても覗いてみたい | 2024/02/03

私は一度決めたら、ある一定期間それに一直線になるところがある。膨大な情報量を一気に吸収したくなる衝動が止められず、時には仕事や寝るのを忘れてしまうほどに、強烈に…

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すべてしっくりこない | 2024/01/31

言葉を紡ぎながら表現をする仕事に、軸足の半分を置いている最近。 産み出している最中は、自分の中で湧き上がる思いと向き合っているように思う。むしろ、湧き上がらせる…

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手からこぼれ落ちる砂のように | 2024/01/30

また、波に乗れなかった。 この感覚は小さい頃からずっと抱いている感覚である。普通の人間として暮らせるのだったら、どれだけ楽だったのだろうか。 今にも手が届きそう…

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夏のおわり | 2024/09/01

今年も早いもので、暦の上では夏が終わった。夏の最後は台風に大きく左右されて、いろんな人がたくさん翻弄されていた日々だったようにも思う。 この夏は、本当に大きな決断を立て続けにして、気が付かないうちに心に傷がついていたけれども、気が付かないフリをしないと前に進めることができない。時には身体が動かなくなったり。でも奮い立たせて身体を無理にでも動かして、コマを前に進めようとしたり。 計画を考えたら、絶対にここのスケジュールで動かなければいけないのに、計画通りに進めることができな

最後の別れを告げる時 | 2024/08/30

大切な友達のお父さんが、私がこの街に帰ってきてすぐ、亡くなった。 訃報を受けて、すぐ予定を入れる。今日、8月30日は告別式だった。最後のお別れを告げる日。 社会人になってからのほとんどの年末年始を、大切な友達の家で年越しをするのが、私たちのマイルール。よっぽどのことがない限り、欠かしたことがない。 帰るところのない私を、どんなに長期間であっても、嫌な顔一つせずに毎年迎え入れてくれた。 2年前の秋、突然、病に倒れ、余命宣告を受けていた。 突然に言われたもんだから、絶対

好きだった人が結婚した | 2024/08/10

好きだった、大切な友人が結婚した。 その人の結婚式に参列した。 そのことのためだけに、現場に向かうのはどうしても心が落ち着かないので、仕事の打ち合わせを入れたり、仕事関係のお客様とお会いしたり、知り合いと遠くまでドライブに行ったり。 なにかと忙しない気持ちを、誰かと過ごすことで誤魔化す。 10年来の友達が、突然「結婚することにした」と、言われたからなのか。 私が行ったところで、心の底からお祝いできるのか。 私にとって一つの区切りになるからなのか。 心のどこかで、

他のことかと思ったら自分のことだった | 2024/06/13

心と身体のバランスを完全に崩してから、3ヶ月ほど、自分の言葉で発信することを辞めてしまっていた。 もちろん仕事での最低限のことや、書かなければならないこともあったから、書くことは引き続き続けていたけれども、自分の内から湧き出てくる感情や、想いを書くということは完全に辞めてしまった。 どちらかというと、「この状況で書き続けていたら私は潰れてしまうかもしれない」と思っていた。 今年から、自分の心から湧き出てきたことを記すようにしていて、携帯のメモに忍ばせたり、携えているメモ

歩まざるを得なかった道を振り返られるとき | 2024/03/05

ある日、「むつみさんは早くからレールから降りて、色々と経験をされてきたのですか?」と聞かれたことがあった。 「レールを降りた」 ということよりも、 「レールに降りざるを得なかった」 という言葉が、私にとって近いと思う。 今までの人生は「こうしなければならない」という状況にならないと、私は自分と向き合うことができなかったし、自分の人生を生きることができなかったと思う。 「こうしたくて、自分がこうしたいから、この選択をしていく」という感覚はどうしても持ちづらかった。

思った以上に色んなことが言えない | 2024/03/01

私から見ている私の像っていうのは、なんでもかんでもあっけらかん〜としていて、割とオープンな方だと思っていたんだけど。 最近の自分は案外そうでは無いのかも、って思い始めている。 なのに思った以上に私はいろんなことを飲み込んでいて、本当はこんなにもメンタルが弱くて、私だって繊細なんだってことに気がついた。 それらを見せない様に、見せないために、一生必死だっただけで、本当の私の気持ちってなんだろうってことを自分に語りかけて。静かに、ゆっくりと感じ取って。改めて言葉にした時。

母親になるということ | 2024/02/24

母親になるということ昨今叫ばれている『性別役割分業を撤廃しよう』という声から、抗うようなことを綴ろうとしているのを覚悟し、表現をしてみようと思う。 なぜならばそれは、私が、親との関係を調整するために。 関係性の調整をしようとしているなかで私は、親を失うかもしれない。 人が、人から親へ。 子どもを産み、親となる過程を理解しない限り、きっと私は相手の立場、生き様、なぜ関係が破綻するまでに至ったのか、そうせざるを得ない状況はなんだったのか。 単純そうに見えて複雑な、とても

モノクロからカラーになるとき | 2024/02/23

最近、いろいろなことをぼんやり思い浮かべることが多く、その度に「記しておかないと」という強い衝動に駆られてしまう。その場で記録していかないと、するすると思いが逃げ出していってしまいそうで(しまっていることも多くあるんだけど 笑) 何かきっかけがあったわけじゃないし、何か大きい出来事があったから、とかそういうのじゃないけど、ふと「きっとこの街に戻ってくるんだろうな」と映像が浮かんでくる。 ピントが合わなかったモノクロでの映像のひとつひとつが、徐々にピントが合ってきて。 モ

親を失うかもしれない日記 | 2024/02/22

しっかり体調を昨日から崩しております……。疲れてるのかな…?頑張りすぎたのかな…? 少なくとも、このnoteを書く時間が自分と向き合う時間となりつつあり、新しい自分を探しに行くための過程として、大変自分にとって貴重な時間となっていることは、とても分かった。 忙しすぎて、その時間を取ることを忘れてしまう日々が続くと自分が崩れてしまうのだろう。 私は、書いて表現することでなんとか自分を保ちつつあるのだろうか。難しい問いを投げかけられている。 さて、なかなか書かなかったけれ

表現しつづけていないと何かに呑まれてしまう | 2024/02/21

最近ずっと、お守りのように聞き続けている動画がある。 【加藤シゲアキ】愛が何か知りたくて、僕はこの本を手に取った|#木曜日は本曜日 彼の言葉が、グサグサ刺さってしまう自分がいます。仕事で息をついた時に繰り返し聞いている状況。 「noteを改めて書き続けてみよう」と思った時、全てをまっさらにして、改めて書いてみたnoteをここに持ってきます。 彼が繰り返し言った「表現していないと死ぬと思っていた」と力強く語るところが非常に印象的な動画。 私は、「死ぬ」とは思っていなか

記憶の執着 | 2024/02/19

小さい頃の記憶が、あるとは言えど、人よりも少ないと思う。 おそらく、代わりに覚えてくれている大人たちを何度も何度も喪失しているからだと思う。 だから私は、「小さかった頃の自分」の記憶に執着をしているところがある。 幼い頃にみた景色。 幼い頃に感じたこと。 楽しかったこと。 辛かったこと。 何を想い、何を感じ、何に想いを馳せていたのか。 ざっくりとしたことは覚えているけれど、私が覚えていない色んなことを、誰かが語り継いでくれるわけでもない。 記録もほとんど残っていない

私の経験は私だけのもの | 2024/02/05

朝、目を覚ましたら涙のようなものを流していた。夜見た夢が怖すぎて、涙を流しながら朝を迎えたのだと思う。本当に夢のなかで怖い夢を見てた。 たくさんの人が不本意な形で命を落とす夢で、私はずっと逃げ続けている夢だった。しっかりと映像が残っていて不安になったからパッと携帯を取り、見た夢について心を落ち着かせるために調べてみる。 【 他の人が大量に殺されていく夢 意味 】 まとまらない言葉をなんとか。 目をこすりながら調べてみたけれど、検索キーに入れている自分の手は少し震えていた

誰かが素地をつくってくれたから | 2024/02/04

私は本当に恵まれていると思う。 やっと、こうやって言葉に落とし込んで表現できるようになったと思う。腹落ちして表現できるようになった。 今までずっと、1人で頑張ってきたと思っていた。「1人で頑張らないと、この世で生きていけない」と思っていないと、生きていけなかったと思う。 去年の年末に、こう思っていたことをしたためいた。たくさんの若者と出会い、話をさせてもらううちに、私の中に眠っている色んなことに気がつくようになった。 「私が頑張れるのは、頑張りを認めてくれる誰かがいた

推しの脳内をどうしても覗いてみたい | 2024/02/03

私は一度決めたら、ある一定期間それに一直線になるところがある。膨大な情報量を一気に吸収したくなる衝動が止められず、時には仕事や寝るのを忘れてしまうほどに、強烈に一直線になる。 私は最近、SixTONESというアイドルグループに大変どハマりをしているのだがその中でも「松村北斗」(敬称略/尊敬込)の脳内を覗いてみたいと強い衝動に駆られた時がある。もはやこの人の感性、私にもインストールしたいまである。 このふたつの文章はいま発売されている「THE VIVES」というアルバムの中

すべてしっくりこない | 2024/01/31

言葉を紡ぎながら表現をする仕事に、軸足の半分を置いている最近。 産み出している最中は、自分の中で湧き上がる思いと向き合っているように思う。むしろ、湧き上がらせるように日々、いろんな言葉を探す。 でも言葉がうまく出ない。どれもこれもしっくりこない。このゾーンに入ってしまったら本当に苦しい。とても苦しい。(いまがそれ) 言葉を紡ごうとすればするほど、祈り、答えのない旅に出ているような感覚になる。良いことなのか、悪いことなのか。 私は、子どもの横にしゃがんで、子どもの背中を

手からこぼれ落ちる砂のように | 2024/01/30

また、波に乗れなかった。 この感覚は小さい頃からずっと抱いている感覚である。普通の人間として暮らせるのだったら、どれだけ楽だったのだろうか。 今にも手が届きそうで届かない。私は持つことさえ許されないのだろうと思う事柄ばかり。目の前で、溢れ落ちていく。手で掬った、さらさらと乾いた砂が指の間からするするとこぼれ落ちているかの様に。 人が思うセオリー、人の思う“普通”という枠のなかで生きられるのは、どれだけ安心できるのだろうか。「適齢期」とかいうレールに乗れることができたら、