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オンラインDTMおすすめアプリ3選~コロナで対面レッスン全滅の僕がリモートに移行した話~【2020/10/12加筆修正】




こんにちは!松岡(@iamkisimen)です

僕は愛知県名古屋市在住の
ミュージシャン/音楽講師
です。

KISIMEN / ロストフィルム でアーティスト活動しつつ
Co Writing Farmでコンペに曲提出する作家
活動しつつ
音楽講師(DTM/ボーカル/ギター担当)
をしています
※レッスンのお申し込みはコチラ

■コロナショック

2020年4月10日(金)
地元愛知でも新型コロナウイルスに対する
緊急事態宣言が出されました

出演予定のライブが無くなり
音楽教室も休校→対面レッスン全滅のため

「取り敢えずオンラインレッスン出来るようにならんと、死ぬ」

ということで自分が調べたり
友人のミュージシャンや元生徒さんと
テストし分かったことをまとめて

なるべくシンプルに
「これあればオンラインでDTMレッスンできるよ」

という記事を書きます

画像5



・オンラインに移行したい音楽講師
・ライブがなくなったミュージシャンの活動のヒント
(バンドメンバーと遠隔セッションするとか)
のお役に立てたらうれしいです

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※とはいえ未熟者ですので
「これは、こうしたほうがいいよ!」とかあったら
ぜひコメント等で教えてほしいっす!マジで!※
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■オンラインDTMおすすめアプリ3選

オンライン(リモート)でのDTMレッスン
便利だよ!アプリ3つはコレ

ZOOM (ビデオ通話/画面共有/サウンド共有/チャット)
Team Viewer (相手方のPCを遠隔操作)
Yamaha Syncroom (DAWのサウンドをクリアに共有)

画像7

※PC/Mac環境でDAWソフト(Cubase/Logic等)ある前提です※
※Syncroomはiphone/iPad/android対応してない※
※通話やコミュニケーションはLINE/Messengerなどで別途するのが吉
(同一端末で複数アプリ立ち上げると動作が不安定になる為)
※PCのスペック、OSのversion、通信環境によって動作の影響あり※


(A)Mac+ZOOM

ZOOMの画面共有+PCサウンド共有でDAWの音飛ばせるならば
①ZOOM
のみでOK

→Mac環境でZOOMをDL/インストール後、
DAW側の環境設定>オーディオ>デバイス>出力
→プルダウンに表示される「ZoomAudioDevice」選択
→ZOOMで画面共有→PCのサウンド共有にチェックでOK

※Mac+Logic/GarageBand/Ableton Live/Korg Gadget/Studio Oneで
上記設定が可能と確認済み※

・サンプリングレート

スクリーンショット 2020-04-11 20.38.35


Mac+Studio Oneで確認したとき
ZOOM Audio Deviceのサンプリングレートが48kHz、
StudioOneのプロジェクトが44.1kHzで一致していなくて
上記エラー表示されました

どうやらZOOM Audio Deviceは48kHzのみ対応?
DAWのサンプリングレートも48kHzにしたら解決

(B)Windows+オーディオインターフェースのループバック機能が有効


Winユーザーは

オーディオインターフェースのループバック機能使えるなら
①ZOOMのみでOK

※2020/4/13追記※

僕の環境
Win10+Cubase Pro10.5+RME Babyface Pro(TotalMix FX)
でテストした画面で説明します

-----

画面右下のサウンド設定アイコン上で
→クリック→サウンドの設定を開く

サウンド設定1

サウンド設定2

サウンド設定画面で

出力=オーディオインターフェース(RME Babyface Pro)
入力=オーディオインターフェース(RME Babyface Pro)


を選択

サウンド設定3

続いてwebブラウザから
ZOOM公式サイト
へいき、
→メールアドレス/パスワードを入力しログイン
→設定

画像14

ユーザーはクライアント設定でステレオ音声が選択できる
を有効にします(青に点灯させる)

※この操作をしないと、相手方に
DAWサウンドが「モノラル」で再生されます

画像15

その後、アプリのZOOMを開く。

→画面下の「画面を共有」を選択
→「共有するウィンドウまたはアプリケーションの選択」画面で
1.画面/もしくは任意のアプリを選択
2.コンピューターの音声を共有、をチェック
3.右下の「共有」をクリック


画像16

オーディオインターフェース(RME/TotalMix FX)の
マスターアウト・チャンネルの
「Loopback(ループバック)」ボタンを点灯させる

※ここの設定は、お使いのオーディオインターフェースにより
仕様が異なります※

画像18



この設定で、DAWを再生すると
相手方にDAWサウンドを共有できます

画像17

注意点は、
a.コンピューターのサウンド設定
b.ブラウザ上のZOOMの設定
c.アプリ上のZOOMの設定
d.オーディオインターフェースのループバック設定

と、設定すべき項目がたくさんあるという点


また、音質はちょっと厳しめ。。
ですので、実際のレッスンでは

短い尺(4~8小節程度とか)を確認する、
基本的な操作方法を確認するのは問題ない◎

と思いますが

曲をフル尺再生したり
MixやMasteringの質感を細かく確認することは難しい▲

という印象です。。

その場合は一旦、mp3/wavを書き出し、
firestorageなどでファイル転送し確認、
とした方が、精度は高いです


その他、オススメ設定
・オーディオ>マイク>自動で音量を調整のチェックを外す


画像19


・オーディオ>オーディオ処理>連続的な背景雑音の抑制>無効化
・オーディオ>オーディオ処理>断続的な背景雑音の抑制>無効化

画像20

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・関連記事

※オーディオインターフェースのループバック機能



※ステレオミキサー


(C) Winユーザーでオーディオインターフェースのループバック機能使えない

上記のケースで、
遠隔操作不要(言葉で説明されて理解できる)、
もしくはOSがTeamViewerの動作環境外ならば

①ZOOM+③Syncroom
でOK

(D) 遠隔操作が必要

遠隔で操作のお手伝いが必要ならば
②Team Viewer+
①ZOOM

もしくは
②Team Viewer+③Syncroom 
でOK

DTMビギナーに限らず、
細やかにレッスンしようとすると
TeamViewerはあった方がいいと思います。

(E)iPad+GarageBand+ZOOMは▲

ZOOMで画面共有はできた◎
しかしGarageBandの音声共有できなかった✖

環境設定>オーディオ設定、、が表示できなかったです。
ですので、
iPad/iPhoneでリモートDTMは現状難しいようです▲
(2020/4/11現在)

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てなかんじで
各アプリの詳細は下記です


■ZOOM

画像1


ZOOMの
ダウンロード→インストール方法は↓↓参照


・スピーカー&マイクのテスト

ZOOM接続した時点で、
或いはDAWや、iTunes, Spotifyなどほかのアプリでサウンドを共有した時、
アプリを切り替えたりした時に

「なぜかマイクの接続が上手くいかない」
エラーが起きるケースあります

スピーカーテスト

そんな時は上記画面から
「スピーカー&マイクをテストする」
を実行すると
通話が上手くいくことがあるので、試してみてください。

僕はこれを「ZOOM復活の呪文」
勝手に呼んでいますw


・Macでカメラが認識されない場合の対処(Mac Book)

端末側でZOOM以外の
カメラにアクセスするアプリ(skypeとか)
から切り替えたときに
上手くZOOMのカメラが動作しない場合あります

対処法は下記参照


・画面全体を共有すべし

画像10

画面共有時に、上記のような画面で、
どの画面を共有するか指定できます。

が、特定のアプリを指定すると、
それ以外のウィンドウが当然、表示されませんので

facebookや個人情報など
見られたくないアプリは予め閉じ


画面を共有>共有するウィンドウまたはアプリケーションを選択
>画面>コンピューターの音声を共有にチェック>共有


が、良いです。

DAW操作時に、例えば環境設定とか
別ウィンドウで開くような動作が、相手方から見えなくなってしまいます。

DTMのレッスン(特にビギナー向け)では、
一個ずつの操作を丁寧に伝え合うほうが
すれ違いが減ると思います


・バーチャル背景

画像4

どうも、僕です(笑)

ビデオ通話状態だと
顔や自宅の部屋の様子が映り込みます
歌や楽器のレッスンだと難しいですが
DTMレッスンでは
相手の顔や体の動きを確認する必要はないので
バーチャル背景を使用したほうが
個人情報保護的に良い
と思います

設定方法と
オススメ背景画像は下記参照↓↓

・ZOOMによるオンライン音楽レッスン研究

DTMに限らず、ですが
ZOOMでオンラインレッスンに関して
非常に良い記事があるのでご紹介します

・簡潔に言語化する
・レッスンのテーマを明確化する
・通信により起こりうるトラブル
・レッスン後のアフターケア


他、対面レッスン以上に
気を使うとよい箇所がまとめられています

オンラインレッスンをしてらっしゃるオカモトさんのTweet。。。。


■TeamViewer


画像2


遠隔で相手のPCを操作するアプリ
TeamViewerのDL使い方は上記リンク参照です!

PCで
ZOOMとTeamViewer、DAWを同時に立ち上げると
音の出口の奪い合いでエラー起きやすい

音声通話の音質は微妙。ですので、

PCではTeamViewer+DAW、
別デバイス(スマホとか)で通話(LINE通話やMessenger)
とするのがベスト
と思います

その他、注意点まとめ↓↓

・古いOSだと動作環境外の場合がある
・遠隔操作「される側」の画面が丸見えなので、個人情報がわかるもの(facebookのようなSNSなど)は予めOFFにすべき。
・遠隔操作「される側」が慣れていないと、マウスポインター動く時に混乱するかも。
・遠隔操作「する側」「される側」で、環境が違う
(ディスプレイのサイズ違うため、一方では問題なくても、
他方では画面が見にくいとか)可能性があることを念頭に、
すれ違わないようなコミュニケーションが必要。
→生徒さんに「分かりにくいことあれば、何でも言ってね!」と伝えるなど、不満や違和感を言いやすい空気を作ってあげるべき。

DTMビギナーは、やり方ひとつ分からない点あると、
そこから全然進めない。。こともある
(ノリやバイブスだけじゃ解決できない)ので
一歩ずつ丁寧に進めてあげたいですよね。。。

公式は動画かっこいいけど英語のみですね。。。

日本語で頼む!
ということで
他のyoutuber的な人の解説動画も貼っておきます



■SYNCROOM

画像21

SYNCROOMは

遠隔でDAWのサウンド共有するアプリです

特に、

WindowsユーザーのDAWサウンドを、相手側に送る際には必須です
(※オーディオインターフェースのループバック機能がない場合)

画像22

画像23

送り側

・SYNCROOMをダウンロード
・SYNCROOMをインストール
・VSTプラグイン起動できるように設定
・DAWのマスターチャンネル最高段にSYNCROOMをVST起動
・ルーム作成


受け側

・SYNCROOMをダウンロード
・SYNCROOMをインストール
・送り側が作成したルームに入室

で、送り側のDAWサウンドを
受け側が聞けます

デモ動画こちら

使用方法、設定に関しては
公式マニュアルがとても分かりやすいので
リンク貼ります

基本的な機能、使い方はNET DUETTOに
とても似ているので、
下記ご一読ください


■Net Duetto
(※2020年7月末サービス終了→新サービス・SYNCROOM開始)


画像3

Net Duettoは
遠隔でDAWのサウンド共有するアプリです


特に、
WindowsユーザーのDAWサウンドを、
相手側に送る際には必須です


Sleepfreaksさんの解説はさすがですね
いつもお世話になっています

・送り手側の設定手順

①Yamaha Net DuettoをDL/インストール
②Net DuettoがDAWのVST pluginとして立ち上がるよう設定する
③DAW起動し、マスタートラックの最後段
(リミッターなどよりも下)にinsertする
④Net DuettoがVST連携した状態で起動
⑤ルーム設定(名前とパスワード決める、公開設定)する
⑥相手方(生徒さん)に⑤の情報を伝え、サウンド共有する


上記
②Net DuettoがDAWのVST pluginとして立ち上がるよう設定する
を補足します

Macの場合

上記sleepfreaksさんの解説動画(1:35~から)
に詳しくあるのでご参照ください

Windowsの場合

DLした「NETDUETTO-JP-win-x64-2.1.0.zip」内の

NETDUETTO-JP-win-x64-2.1.0>VSTPlugins にある

「nd2_vst_bridge_x64.dll」
「nd2_vst_bridge_sub_multiout_x64.dll」
2つのファイルを

「C:\Program Files\VstPlugIns」
内に格納します。

これで準備OK。

DAWのマスターチャンネル
Insertの最高段にnet duettoを挿せば
サウンド共有できます

Yamaha Net Duetto公式のページは下記

サポートセンターないので
自力で説明読んで理解してね♡という
ストロングスタイルですが、
無料のアプリだからしょうがねぇかww
という感じですね

注意点

⑤ルーム設定(名前とパスワード決める、公開設定)する

上記のところで「公開設定」にします

「非公開設定」だと講師側で見つけられないです
「パスワード」設定も必須。
ないと、Net Duetto使用している第3者がルームに入れちゃうので
要注意です

画像6


・受け手側の設定手順

①Net DuettoをDL・インストールする
②スタンドアローンでNet Duetto起動
③「ルーム一覧」からルーム名・PWを確認し入室
④一度退室し、左下「設定」クリック
⑤「オーディオデバイス」で入力・出力先を設定し、サンプリングレート(送り手と一致させるとタイムラグが減る)を設定。
⑥再度ルームに入室
⑦送り手側の音聞こえるようになる
⑧ZOOMのマイク+Net Duettoのマイクが両方有効だと通話しづらいので、どちらかをOFFにすると話しやすい。

NETDUETTOサービス終了に伴う新サービスへの移行のお願い
(2020/4/9、公式サイトの発表)

いい感じにまとめ記事作れてるやん~と
いい気分でいたら衝撃情報
Net Duettoがもうすぐサービス終わるそうです(笑)

今後何か分かれば加筆します

2020年6月頃に新サービス「SYNCROOM」へアップデート
上記に伴い、「NETDUETTO β」および「NETDUETTO β2」は2020年秋頃にサービスを終了させていただく予定です。

詳細は下記。

・Net Duettoは重い

環境次第ですが、割と重い、のが課題。
僕がテストした中では
Net Duetto+DAW立ち上げた時点で
動作が相当遅くなる、例もありました。。

オンラインDTMレッスンをしていらっしゃるオカモトさんのツイート②


とはいえ、
無料で使えるのがよい。

Winユーザーで、
オーディオインターフェースのループバックで相手方に音送れない、、

という人は、Net Duettoがいいのでは?
と思います

--------

てなわけで
オンラインDTMおすすめアプリ3選は
以上!

なのですが、もう1つだけ
紹介したいものがあります

---


Audiomovers「LISTENTO」

Audiomovers「LISTENTO」は
本記事で登場したNet Duettoのように
DAWのマスターにプラグインとしてインサートすると
ブラウザで聴ける。
高品質、低レイテンシーを実現、
割と安定している、とのこと。

近々試します!

だけど、レッスンで使うことを考えると
生徒さん側にも導入してもらう必要あるので
有料版は、ちょっと躊躇するな。。。というのが
正直な印象


料金は下記のとおり。

1週間は無料で使用可能。
その後は有料。(ざっくり1000円/月)
1週間 $3.99 / 1ヵ月 $9.99 / 1年  $99.99

----

てなわけで、今度こそ
オンラインDTMおすすめアプリ3選は
以上!



コロナの影響で仕事超減ってヤバイ人、
僕含めたくさんいると思いますが

オンラインレッスンや
リモートでバンドメンバーとセッションなどの
お役に立てれば幸いです

この記事、「全文公開+投げ銭」スタイルなので
もし「結構役に立つじゃん」と思ってもらえたら
チャリーンしてもらえるとウルトラ助かります



■オンラインレッスン受付中

DTM/作詞作曲/ギター/ボーカル
オンライン・レッスン受け付けています

※レッスンのお申し込みはコチラ※

よろしくお願いします!!!!

それでは! 松岡(@iamkisimen)でした!!

---

関連記事

インターネット回線スピードテスト

→ZOOM/Teamviewer/Net duettoなど

いずれのアプリを使うにしろ、回線速度が十分にあり
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