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⑥meal

一緒にご飯食べれるのってほんとにいいな
一人でご飯を食べるとたくさん食べれないし
疎かにしちゃいがちになるけれど
みんながいてくれると
たくさん食べれる気がする

何を食べるかじゃなくて
誰と食べるかで
美味しくないものも
ぱくぱく食べれちゃう気持ち
ほんとは食べれないけど

それにしても暇だから
お昼寝たくさんして
起きてみんなの顔みてなんか嬉しくなって
また寝る

昼寝から起きたときに
Tの主治医だった先生が来てくれた
先生とはもう5年の仲で
不思議なことに今はうまくやっていってる
素直にわたしも話せるし
先生も話してくれる
あんだけ罵声を浴びせたのに
根気強く向き合ってくれたんだよね
許せないけれど
でも先生が悪いわけじゃないのはわかってる
先生とはTの話しは亡くなってから一切しない
多分暗黙のルールで

前に調べたんだよね
癌研究センターが設立されて
研究発表会に出席しないといけないことになって
そのときにTの病気を調べて
そしたら

「現在の5年生存率は70%程度
日本国内でこの病気にかかる人は
1年間に150人くらいであり、
癌の中では非常にまれな部類に入る」

って書いてあって
ほんとに吐きそうになった
多分5年前に 
Tにその話しをされたときも調べていて
だけど忘れたつもりでいた
改めてその資料を読んで
Tは少数派の30%に入ったってこと?
まれな癌にかかって
見つけたときには手遅れだったってこと?
って納得できないこともあって

何回も何回も聞かされた
もう太刀打ちできないことも
でもそんなことなかったんじゃないかなとか
もっと早く気づいてたら
違う未来が待ってたんじゃないかなとか
もっと経験のある先生にみてもらっていたらとか
後悔しか出てこない
5年も経つのにってゆわれるけど
まだ5年しか経ってないし
はやく進みなってゆわれるけど
全然進めないよほんとに
先生が悪くないことも
病院が悪くないことも
全部わかってる
でも誰も恨まずにはいられないし
誰も責めないってことはできない


多分受け入れられないし一生
考えたら吐いちゃうから
考えないようにしたい
でもほんとにずっとずっと受け入れられない
seventeesにこの話しをすると
ツラい顔をさせちゃうから
話したくないし話さないけれど
Tの話しをすると
お葬式の話しになっちゃう
わたしは全部を覚えてるわけじゃないけれど
あとから誰に聞いても
seventeesの介抱で大変だったみたい
過呼吸になるまで泣いてるみんなを見て
わたしがしっかりしなきゃとは思ったな
わたしたちも悲しいし
悲しさに優劣はつけれないのはわかってるけど
家族の方がきっともっとツラいだろうと
憶測できたから
わたしは泣けなかったな
それが原因で後でSNSでも直接でも
ぼろかすゆわれた
誰に何を言われても
わたしはTがわかっていてくれてたら
いいと思ってた
わたしが彼にとって最愛の人であることは
明らかだったから
だからひどいことをゆわれても耐えれた
これからもきっと何を言われても耐えれる
彼のことを一番わかっているからこそ
自分の無力さにも
誰かを責めたくなってしまったりすることも
そうゆう自分に
少しがっかりする

先生には研究発表会に出席したあとに
報告しようと思っていたけれど
先に会ってしまったから
出席することを話したの
そしたら
「無理してまで出席しなくていいと思う
でもそれは僕が言うことじゃないね」って
苦笑いしてた

確かに先生がゆうことじゃないけれど
今研究進んでるから行ってきなってゆわれるのも
すごく嫌だから
それに比べたらいい答えだったように思える


KとTはほんとにえらいな
医師になるためにトラウマを乗り越えて
努力家だな〜
Tが癌だとわかって入院し始めた頃は
Tにどんな薬を飲んで
どんな症状が出るのか興味津々に聞いてたけど
亡くなるとただのトラウマになるよね
ストレスで胃に穴があいてしまったこともあったり
過食になって吐いてを繰り返してたのもあったり
ほんとに努力して
ほんとに努力して
今も医師を目指してる
わたし以上に病気のことを知っていたと思うし
今は、もっともっと知っているよね
なぜTは亡くなったのかも
今ではきっとわかっているだろうな
そうゆうことを勉強して、
近い将来、誰かの大切な人の命を救うんだな〜
ほんとに尊敬してる

みんな夢に向かって努力して
勉強して働いて
ほんとにかっこいいな
seventeesのみんなは
好きのまえに
ほんとに憧れだし尊敬してる
わたしもちゃんと結果出して
seventeesに相応しい人になりたいな

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