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彼のこと(3)



月曜日の朝に
玄関でキスして
日曜日の夜に
同じベッドの中にいて
ただそれだけ。

わたしの誕生日を機に
彼が愛おしい存在になっていって
その話しを他校の友達に話したの
そしたら
「アイリがそんなことゆう奴ってどんな?
会わせてや」
とゆわれてしまって、
それを彼に話したのね

そしたら、
「アイリの友達は柄悪そうだから無理」
ってはっきり断られちゃって

断られたよって話したら
遠くから見るだけならいい?ってことで
放課後にみんなが見に来た
わたしはいつ来るか知ってたから
ソワソワしてて、
彼に一緒に帰ろうと誘ったものの
ほんとにソワソワしてたと思う。笑

校門を出たところで、
横断歩道の向かい側に
彼らがいるのが見えて
あ!!!って顔をしたのが良くなかったのかな
彼にバレてしまい…

「もしかして、前言ってた人ら?」

結局、挨拶せずに帰るのも変だろって
彼が言ってくれて、
みんなに彼を紹介しました。笑

そこから、彼と彼らも仲良くなって
みんなで遊ぶことになった
きっとみんなも彼の人柄の良いところに
惹かれていったんだとおもう

紹介した彼らは、
家庭環境が少し複雑な人たちだったんだけど
彼は、そうゆう偏見もなしに
彼らが話したかったら聞くし
話したくなかったら触れない
といった、気遣いというのか
自然とそうゆうことができる人だったから
きっとそうゆうところも良かったんだと思う

何回か遊ぶにつれて
彼らの1人が言ったの
彼をグループに入れない?って
わたしは心底嬉しかったんだけど、
彼の反応が読めなくてちょっと怖かった

彼に、グループに入ってほしいって言ったとき
案の定というか、
彼らしい反応をされた
「グループに入る?ってゆう概念が無いわ
入らないと仲良くならないってこと?
でもそうじゃないなら、
なんか面倒なことにならないかなって思う」
と断られたというか、
彼には本当にグループの意義がわからなかったんだと
思う

彼らはそれを聞いても
彼の考えは理解できなかった
グループに所属するか否かって
自分で判断するものだと彼らは思ってたから
「自然と一緒にいる」
のではなく、
「選んで一緒にいる」
という考え方だったから

グループとして仲良くすることで、
他の人との区別をしたかったんだとおもう

結果として、
彼らが彼に、自分たちの考え方を話して
彼が、納得した形で、
「選んで一緒にいる」ことを決めてくれた
嬉しくて、
夏で使い切ってなかった花火をした

そこからは受験生として
よく勉強したとおもう
同じ高校に行きたいねって話してた
学力の差はあまりなかったけれど
個々の家庭環境もあり
離れて進学することが決まった

グループとしては
わたしと彼は同じ中学校
他の2人はA中学校
他の2人はB中学校
あとの1人はC中学校
といった感じだったから、
高校は同じがよかった
でも、仕方のないことだったと思う
同じ高校に通えなくても
家は自転車で行けばすぐ会える距離だったから
寂しくはなかったな




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